目次

[1]大谷 翔平選手、宮西 尚生選手、田中 賢介選手の超一流はどう考えてトレーニングをしているのか?
[2]すべてのトレーニングに必ず動きの要素を取り入れよう

 前編では、オフシーズンの過ごし方の重要性や、「動き」を意識することで質の高いトレーニングができると語っていただいた中垣征一郎トレーニングコーチ。後編では大谷 翔平選手のトレーニング姿勢や、トレーニングを組み立てる上でのルールを語っていただきました。

大谷 翔平選手、宮西 尚生選手、田中 賢介選手の超一流はどう考えてトレーニングをしているのか?

継続できる選手は成長し続ける

「同じことを継続することができる選手」
北海道日本ハムでいえば中継ぎ左腕・宮西 尚生投手(31)関連記事やベテラン・田中 賢介内野手(35)などがこのタイプにあてはまる。

「宮西は天才的にそれがうまい。入団して9年間、一貫して同じトレーニングをする中で、うまくテーマを変えながら成長している。田中賢の場合は、プロ入りして5~6年で自分の目指すものを確立して、1軍に定着した。トレーニングの方法論を大きく変えたとしても、狙いは変えない。もしその方法がうまくいかなくても、すぐに元に戻れるという思考の柔軟性も持っている」と2人を評価。

 宮西投手は入団以来、9年連続で50試合以上登板を続け、今季は史上2人目の通算200ホールドを達成し、最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得。田中賢選手は前回日本一となった2006年からレギュラーとして(2013年はサンフランシスコ・ジャイアンツ、2014年はテキサス・レンジャーズ3A)、今なおチームの中心選手であり続けていることからも、それは証明されているといえるだろう。

 それと日本ハムにはもう一人、球界、いや世界が注目するスーパースターがいる。史上初めて投手と指名打者の2部門でベストナインに輝き、パ・リーグMVPも獲得した大谷 翔平投手(22)関連記事だ。「彼はとにかくトレーニングが大好き。こちらとしては、彼がこれをやりたいと思ったときに、偏りが出ないようにだけ気を付けている」と、とてつもなく高いレベルで進化を続ける二刀流のトレーニングに対する姿勢に及第点をつけた。

 さらには「入団してから3年間、彼は本当に基礎トレーニングをよく頑張ってきたので、今年からはこちら側が一歩引いて距離を置くようにしている。大谷に限らず、よくやっている選手にはそういう方針でいくことを決めていますから。自分がどこにトレーニングの軸を置いて、今後どう進めていくかということに思考を巡らせていると思うし、大谷にとってもそういう時期じゃないかと思っています」とメニューもある程度、本人任せにしていることを明らかにした。