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骨盤と背骨

2011.11.20

第13回 骨盤と背骨2011年11月20日

 みなさんこんにちは!トレーナーの田口です。
もう秋の大会も終わり、オープン戦も終盤に差し掛かるなど、いよいよオフシーズンに入ろうとしています。
秋に悔しい思いをしたチームも多いと思いますが、この一冬で来年の夏の結果に大きな差が出てしまうので、一日一日を大切に取り組んでいきましょう。

 さて、本日のコラムでは『骨盤と背骨』について触れたいと思います。

骨盤には大きく分けて2つの動きがある

【骨盤を前傾させると背骨が伸び、胸が張れるように】

 皆さん、骨盤という骨の場所はすでにおわかりだと思いますが(正確には骨盤という骨は存在しません。正式名称は寛骨といいます)、この骨盤には大きく分けて2つの動きがあります。

1.前傾
2.後傾

この2つを簡単に説明すると、前傾とは骨盤をそらせること、後傾とは後ろに倒すことです。
骨盤を前傾させると背骨が伸び、胸が張れるようになります。骨盤が後傾すると背中が丸まってしまいます。
骨盤は背骨と繋がっていますので、骨盤の動きが背骨の動きを決めるといってもいいでしょう。

猫背の選手などは、矯正ストレッチなどをしても、骨盤の位置が正しい位置に来ていなければ猫背が改善することはありません。(猫背の方は骨盤が後傾しているケースがほとんどです)

そして猫背になると
①肩甲骨が外転(外に開くこと)をしてしまい。
②前肩になり肩関節の可動域が狭くなります。
③するとテイクバック時に方に負担がかかり痛めやすくなる。

という悪循環にも陥ってしまいます。

逆に骨盤が前傾しすぎてしまっている選手は
①腰椎(背骨の腰の部分)が過度に反ってしまう。
②その結果すべり症や筋膜性腰痛などになってしまう。

などの循環になります。


大切なのは、必要な時に前傾・後傾が自在に操作できるということ

前傾・後傾どちらも強すぎてはなりません。
大切なのは、必要な時に前傾・後傾が自在に操作できるということです。

特にリリースの瞬間には、しっかりと前傾できていることが必須条件になります。
そうでないと肩関節の動きに制限がかかり、胸が張れずにテイクバックをしっかり取ることができません。

簡単な練習方法としては正座をした状態で前傾・後傾の練習をします。次に椅子に座って行い立位、それができたら実際に投げる動作で意識して行ってみましょう。

更にはその骨盤動作を普段から意識しましょう。授業中椅子に座っているときや自転車に乗っているときなど、ほとんどのケースで後傾しています。
そういう選手は、前傾が苦手な傾向があります。普段から意識をしておくことでプレー中も無意識に行えるようになります。

普段の意識からプレーを変えましょう。

(文=田口 亮

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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