春の選抜大会から見る野球用具トレンド調査 2016年度版
3月31日に閉幕した「第88回選抜高等学校野球大会」。今年は、智辯学園(奈良)の初優勝で幕を閉じた。智辯学園と高松商との決勝戦は、サヨナラゲームとなったが、今大会は過去最多に並ぶ6度のサヨナラ試合が繰り広げられるなど、近年稀に見る熱戦が多い大会であった。
今回、野球総合研究所では、今大会の選手たちが使用した用具を調査。グラブ・スパイク・バットの部門で、多く愛用された用具の傾向とは?
グラブの1位はミズノ!
全ポジションを含めて、最も使用されていたグラブは、全体の35%を占めたミズノのグラブ。続いて2位が19%のSSK。3位が12%でZETTのグラブという結果となった。
ミズノのグラブの人気は高い。過去の調査結果からみても、2013年の選抜大会から4年連続で使用率1位の座をキープしている。とくに、ミズノの人気シリーズといえば、ミズノプロとグローバルエリートだ。その使いやすさが人気の鍵を握っている。
さらに、ポジションごとにみていこう。
投手グラブの場合も、全体の38%がミズノのグラブを使用している結果に。続いて、2位がSSKで25%。3位は16%でZETTと、これはグラブ全体の使用率と変わらないランキングとなった。
投手もまた、9番目の野手といわれるように、投げるだけでなく、守備力も求められるだけに、やはり操作しやすいグラブが好まれる。
スパイクの一番人気は?
次にスパイクの使用率をチェック。ここでも全体の33%を占めたミズノが1位。3人に1人がミズノのスパイクを履いていることがわかる。続いて、アシックスが31%をマークし、2位となった。3位はSSKで25%。
スパイクに関しては、過去の調査からも、プレイヤーがスパイクを選ぶ際には「フィット感」「軽量感」「機能性」が重視されていることがわかるが、今回上位にランクインした野球ブランドのスパイクは、そんなプレーヤーの声に応えた一足であることがわかる。
※2015年4月12日 野球総合研究所調べ
バット使用率は約半数がミズノ!
最後にバットの使用率も調査した。
1位となったのは、全体の45%と、約半数近いシェアを獲得したミズノ。
次いで2位が33%のSSK。3位がZETTで14%となった。
【調査総括】
第88回選抜高等学校野球大会において、グラブ・スパイク・バットいずれの部門でも、最も球児に支持されたのは、ミズノであった。グラブ全体で35%、スパイクで33%、バットでは45%と、高いシェア率をマークした。
昨今、様々な性能が搭載された野球用具が発売されているが、いずれも、まずは自分に合うかどうかが選ぶ際の大事なポイントとなる。野球総合研究所では、引き続き、野球用具のトレンドや傾向を追っていきたい。