天理高等学校 【近畿代表】
チーム紹介
- 近畿大会4試合でのチーム打率は3割2分8厘。ここ2年のような大型打線ではなく、短打が主体のピストル打線という印象だ。4試合で5人が5安打以上を記録したことからもわかる。それでも全試合でヒットを打ったのは2番の柳本だけ。各試合で日替わりでヒーローが出た。
- チームの真価が問われたのが準決勝の智弁和歌山戦。2点を先行したが逆転されて終盤に3点差。ここから森口の2ランを皮切りに、9回には先頭の東田が近畿大会初ヒットを一塁線を破る長打で放ち、一気に流れを掴んだ。勝負をかけた森川監督の三盗のサインを見事に決めて同点、さらに柳本がレフトオーバーへサヨナラ打を放った。
- 盗塁は6人が記録するなど、足を使った攻撃は健在で、走る勇気もある。
- 課題は残塁。4試合で35、二桁残塁が2試合であった。チャンスを作るが攻めきれなかった場面が多かった。
- 4試合で失策2の守備は自慢。決勝では攻守を連発して、投手陣を助けた。
- 今年は県大会決勝で智辯学園に完封負け。2位での近畿大会出場にチームは悔しさを持ったという。それだけに近畿頂点に立った喜びはひとしお。森川監督は「ここまで来られるとは思わなかった」と優勝後に驚きを見せた。
投手紹介
- 2年生右腕の西口、1年生左腕の中谷。今年の天理投手陣はこの2人による継投が基本で、完投はほとんどない。
- エースナンバーを背負う西口は旧チームからの経験者で今年春夏の甲子園でマウンドに立った。直球の最速は夏の甲子園で記録した146キロ。さらに重さがあるのが大きな特徴。球種は他にスライダー、カーブ、チェンジアップを持つ。近畿大会では4試合中3試合でリリーフ登板。準々決勝の加古川北戦のようにロングリリーフもでき、投手陣のリーダー的存在。
- 中谷はこの秋になって台頭してきた左腕。近畿大会では3試合で先発した。打たせて取るタイプで三振は少ないが、与えた四死球も少ない。7回途中まで投げた決勝の履正社戦では無四球だった。本人によれば直球の最速は130キロ台中盤。球種はカーブ、スライダー、シュート、フォークを持つが、決勝では直球とカーブだけで勝負した。
- 他には背番号12の井上、13の大西が投手としてベンチ入りしていた。
公式戦9勝1敗
勝ち上がり | 相手 | |||
---|---|---|---|---|
奈良県大会 | 1回戦 | ○ | 31 – 0 | 榛生昇陽 |
2回戦 | ○ | 16 – 0 | 大宇陀 | |
3回戦 | ○ | 10 – 0 | 磯城野 | |
準々決勝 | ○ | 6 – 1 | 登美ヶ丘 | |
準決勝 | ○ | 10 – 3 | 郡山 | |
決勝 | ● | 0 – 3 | 智辯学園 | |
近畿大会 | 1回戦 | ○ | 9 – 1 | 八幡商 |
準々決勝 | ○ | 9 – 5 | 加古川北 | |
準決勝 | ○ | 6 – 5 | 智弁和歌山 | |
決勝 | ○ | 2 – 1 | 履正社 |
関東大会での登録選手
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 西口 輔 | 2 | 174 | 81 | |
2 | 吉田 亮太 | 2 | 173 | 66 | |
3 | 長谷川 頌磨 | 2 | 178 | 74 | |
4 | 西浦 丈司 | 2 | 165 | 61 | |
5 | 伊達 星吾 | 2 | 178 | 75 | |
6 | 岡部 遼 | 2 | 173 | 75 | |
7 | 森口 雄貴 | 2 | 174 | 72 | |
8 | 柳本 啓佑 | 2 | 177 | 67 | |
9 | 東田 幹啓 | 2 | 180 | 73 | |
10 | 舛岡 史朗 | 2 | 169 | 65 | |
11 | 中谷 佳太 | 1 | 175 | 73 | |
12 | 井上 大貴 | 1 | 176 | 69 | |
13 | 大西 洵輝 | 2 | 174 | 63 | |
14 | 吉村 昂祐 | 1 | 187 | 78 | |
15 | 上林 洋介 | 2 | 177 | 73 | |
16 | 立川 駿 | 2 | 170 | 59 | |
17 | 坂本 孝太 | 2 | 170 | 58 | |
18 | 金田 佑介 | 2 | 172 | 62 |
記録員 | 森本 巻紀 |
記録員 | 萩原 彩 |
記録員 | 道下 紗英珠 |
監督 | 森川 芳夫 |
部長 | 大西 卓也 |