筥崎ジンジャーズ・渡邊琉斗内野手

筥崎ジンジャーズ・渡邊琉斗内野手
日本三大八幡であり、勝運の神様が祀られていることでも有名な福岡市東区の筥崎宮。その、参道沿いにあるグラウンドで練習しているのが筥崎ジンジャーズだ。
個性的なチーム名で、実に縁起の良い場所で活動を行っていることに驚きだが、昨年この筥崎ジンジャーズからU-15日本代表選手が誕生した。
その選手が渡邊 琉斗(わたなべ・りゅうと)内野手だ。
日本人の父と、ルーマニア出身の母の間から生まれた。直前の強化合宿で足を痛め、日本代表として参加したU-15 ワールドカップでの出場はなかったが、アクロバティックな守備に豪快な打撃に加え、投げては135キロを記録する高い身体能力を武器に注目を集めた。
「高校野球では1年生から試合に出て活躍して、高卒でプロにいけるように頑張りたい」と意気込みを語る。U-15ワールドカップでは、滞在先のメキシコでコロナに感染し、1ヵ月以上現地で隔離される不幸に見舞われたが、「良い経験になった」と前向きに捉える。
進路選択の際には、福岡県内に留まらず全国各地の名門校から勧誘を受けたが、「地元で活躍したい」と東福岡高校へ進学した。福岡を盛り上げる存在となるか注目だ。
飯塚ボーイズ・今村稀翠内野手

飯塚ボーイズ・今村稀翠内野手
ボーイズリーグでは、飯塚ボーイズのヒットメーカー・今村 稀翠(いまむら・きすい)内野手の打撃センスに目を奪われた。
スイングが「インサイドアウト」の軌道で、緩急のゆさぶりにもしっかりとついていく。コースに逆らわず広角に鋭い当たりを連発し、ここぞの場面では一発長打を放つパワーも併せ持つ。
九州選抜として出場した鶴岡一人記念大会でも頭一つ抜けた打撃センスを披露し、本塁打を放つなど活躍した。
高校は神奈川県の名門・横浜高校へ進学したが、「村田監督のもとなら、野球はもちろん、人間的にも成長できると感じた」とその理由を語る。
守備面では課題を口にするが、春季大会では背番号23でベンチ入りを果たすなど期待の高さも伝わってくる。今後の成長にも注目していきたい
(記事=栗崎 祐太朗)