文武両道選手や元ラガーマンなど 個性派選手が多数



神奈川大・近野 歩飛

 猛者が集う東京六大学でも、様々な選手がいる。

 慶應義塾大・田中 瑞希投手(2年=慶應義塾)は高校時代、強豪・慶應義塾(神奈川)で1年生秋からベンチ入り。現在は130キロ後半の直球と、パワーカーブを上手く使った投球で打者を抑える。一方で、学校ではARやVRといった最新技術の勉強に励むなど、大学準硬式を象徴するような選手である。

 さらに明治大では鍵山 源太内野手(4年=桜美林出身)の経歴が異色で、高校時代はラグビー部で過ごしていた選手で、現在は代打として出場機会をつかむまで至った。実力者が集う明治大において、代打という形でも出場チャンスをつかんでいるのは、相当の努力の証であり、チームメイトも認めているという。

 努力と観点で見れば、神奈川リーグに所属する麻布大・松﨑 優外野手(2年)は獣医師になるため、地元・北海道から来た努力家。走攻守3拍子が揃っていることが強みの選手ということで、大会での活躍に期待がかかる。

 神奈川リーグは他にも、神奈川大の好投手・近野 歩飛投手(3年=)がいるなど楽しみな選手が多い。

 新関東リーグ、北関東リーグも楽しみな選手が多い。
 新関東リーグでは、創価大・松本 晃内野手(2年=東明館)が高校時代に甲子園に出場。スタメン出場を果たしており、2安打をマークと試合には負けたものの、全国でも実力を発揮した選手である。

 北関東リーグでは埼玉大・塩津 健志朗捕手(3年=秋田)は6月に伊豆で開催されたオールスターにも選ばれている選手で、チームの大黒柱の存在として大会での活躍に期待がかかっている。

 今回の特集をするにあたって、多くの選手がリストアップされた。学生主体でやっているからこそ、仲間の努力した姿を目の前で見ており、野球に対する思いを感じているのだろう。推薦する理由は様々だったが、是非1人でも多くの選手が今大会の活躍が期待したい。

(文=編集部)