
明瀬諒介(鹿児島城西)、津嘉山憲志郎(神戸国際大附)、佐倉侠史朗(九州国際大付)
今センバツの出場36校が決まった一方、選出されなかった3000以上の学校は23年春、夏の大会へ向かってスタートを切っている。悔しさを胸にリベンジを誓っているセンバツを逃した逸材たちを紹介したい。後編の今回は、北信越から九州地区までの逸材を紹介する。
【北信越】

高橋史佳(日本文理)、武内涼太(星稜)
2人の怪腕の成長に期待したい。日本文理(新潟)の剛腕・高橋 史佳投手(2年)は恵まれた体格から140キロ後半の速球を投げ込み、球質の重い直球で圧倒する。また、星稜(石川)の本格派右腕・武内 涼太投手(2年)は、140キロ後半の速球と切れ味鋭いスライダーで翻弄する。この2人がどれだけ総合力をレベルアップさせることができるか注目だ。
【近畿】

津嘉山憲志郎(神戸国際大附)
補欠校となった神戸国際大附(兵庫)には力のある選手が揃うが、その中で、148キロ右腕の津嘉山 憲志郎投手(1年)が期待の剛腕だ。
同じく補欠校となった高田商(奈良)では、抜群の強肩を誇る北嶋 悠輝捕手(2年)や、ユニークなキャラクター性を持った東口 虎雅外野手(2年)も期待の好打者として評価が高い。
激戦区の兵庫では、滝川第二の148キロ右腕・坂井 陽翔投手(2年)も期待の速球派右腕。同県はレベルの高い選手が多く、この春はニューヒーローが浮上しそうだ。
【中国】

高野颯太(三刀屋)
三刀屋(島根)のスラッガー・高野 颯太外野手(2年)は高卒プロが目標で、パワフルな打撃は評判が高い。
【四国】

城田悠晴(鳴門)、森煌誠(徳島商)
惜しくも出場を逃した鳴門(徳島)には、強打の城田 悠晴内野手(2年)、強肩が持ち味の上原 知也捕手(1年)がいて、野手陣のレベルは高い。徳島商(徳島)の森 煌誠投手(2年)もプロ注目の怪腕だ。
高知中央(高知)には「140キロトリオ」がいる。146キロ右腕・堅田 紘可投手(2年)、143キロ右腕・竹村 大翔投手(2年)、144キロ右腕・安東 慶真投手(2年)は注目株となりそう。春季大会から視察するスカウトが多くなりそうだ。
【九州】

明瀬諒介(鹿児島城西)、佐倉侠史朗(九州国際大付)
九州国際大付(福岡)のスラッガー・佐倉 侠史朗内野手(2年)に加え、飯塚(福岡)の143キロ右腕・中村 大輔投手(2年)と146キロ右腕・藤原 大翔投手(2年)の2枚看板はドラフト的に注目だろう。
その他、東海大星翔(熊本)の右サイド速球派右腕・玉木 稜真投手(2年)、鹿児島城西(鹿児島)の大型スラッガー・明瀬 諒介投手兼内野手(2年)、藤蔭(大分)の152キロ右腕・松石 信八投手(2年)とレベルの高い選手が多い。
明豊(大分)の速球派右腕・森山 塁投手(2年)もラストイヤーで大きく飛躍したい。
西日本は3月下旬から春季大会が始まる地域が多い。スカウトたちはセンバツと並行しながら視察することになるだろう。
(記事:河嶋 宗一)