目次

[1]新生・浦和学院がセンバツ・ベスト4進出。華々しい初陣を飾る
[2]聖望学園が13年ぶりの甲子園出場
[3]昌平が浦和学院に勝って優勝、これまでの私学4強に変化が
[4]埼玉の新たな試み。全国初の4地区選抜交流試合開催

 浦和学院が7年ぶりにセンバツに出場しベスト4進出、聖望学園が13年ぶりの甲子園出場、昌平が秋季県大会優勝、初の4地区交流戦開催と躍進と改革の1年であった埼玉県高校野球の2022年を総括したい。

新生・浦和学院がセンバツ・ベスト4進出。華々しい初陣を飾る



宮城 誇南(浦和学院)

 昨夏後、森士監督が監督を勇退。昨秋からは長男の森大新体制になり初めての甲子園となった浦和学院。センバツは7年ぶりの出場である。

 もちろん、宮城 誇南投手(3年)、金田 優太内野手(3年)、八谷 晟歩内野手(3年)など昨夏の柱となり得るメンバーが残っていたが、森大氏はそこへ冬場の体づくでさらに超攻撃野球という上乗せをする。

 大分舞鶴(大分)、和歌山東(和歌山)、九州国際大付(福岡)を破り、準決勝の近江(滋賀)戦では山田 陽翔投手の前に延長の末サヨナラで敗れるも、フルスイングをする選手が増えた結果、甲子園でも伊丹 一博外野手(3年)、金田、鍋倉 和弘内野手(3年)、高山 維月捕手(3年)の2〜5番まで全員が本塁打を放つという強打のイメージを全国の高校に植え付けることに成功した。

 また、投手陣も準決勝でエース宮城に無理をさせず、他の投手を使った結果の敗戦であり、宮城、金田、浅田 康成投手(3年)、芳野 大輝投手(3年)と左右共に先発完投能力のある最速140キロ超えの投手を複数揃える陣容になった。

 森大新監督の甲子園制覇は次回へ持ち越しとなったが、まずは立派な初陣を飾った。