目次

[1]U-18代表の生盛亜勇太から適時打/秋季県大会で全試合ヒット。打率は.647に
[2]猛者集まる九州地区高校野球大会で打率.714

 2022年の沖縄県高校野球界は、沖縄尚学の九州地区高校野球大会制覇で華々しい1年となった。その沖縄尚学ナインの中から1人、注目選手を取り上げてみたい。

U-18代表の生盛亜勇太から適時打



知花 慎之助

 まずは2022年夏の選手権沖縄大会から。2年生の知花 慎之助外野手(2年)は3番中堅手で出場。初戦の宮古総実・宮古工連合戦で犠牲フライを打つと、続く小禄戦では1回に先制適時打を放った。ただ、ここまでの2試合は9打数1安打と、そこまで凄みを見せていたわけではない。華々しく活躍したのは、準々決勝の豊見城戦だった。

 3番から2番打者になった知花。第1打席から圧巻の3打席連続長打を放ち、チームのコールド勝ちに貢献した。準決勝の美里工戦では左腕・大城 輝斗投手(3年)の前にノーヒットに終わったが、決勝戦ではU-18に選ばれた興南・生盛 亜勇太投手(3年)から、チーム唯一の得点となる適時打を放っている。

 他校の3年生たちと戦う中でも、知花の喫した三振は僅かに1個。この選球眼の良さと、空振りしないバットコントロールが新チームになって生きてくることとなる。

秋季県大会で全試合ヒット。打率は.647に



知花 慎之助

 新チームでは1番に座った。新人中央大会の1回戦、宜野座との戦いでは9回に三塁打を放つなど、4打数3安打と打ちまくる。続く宮古戦でも4打数2安打2打点。2試合を終え、打率.625と大車輪の活躍を見せ、沖縄尚学としては意外に見える5年ぶりのベスト4進出に貢献した。

 準決勝の相手はライバル興南平山 航多投手(2年)、田崎 颯士投手(1年)のWサウスポーから2つの四死球を得るなど、2打数1安打だったが、チームは1点差で惜敗。新人中央大会3試合での、知花の成績は10打数6安打。打率.600をマークした。

 迎えた県秋季大会初戦。与勝との戦いで3打数2安打と好発進した知花は、続く美里工戦でも3打数1安打2打点をマーク。各校、好投手が揃ってくる準々決勝以降になると、各打者のバットも湿るようになるのだが、知花は、それに反比例するように輝き出す。

 準々決勝の沖繩工戦で3打数2安打3打点。準決勝の興南戦でも、新人中央大会同様、2打数1安打ながらも3打点を記録。その勝負強さで新人中央大会のリベンジを果たした。

 1番打者でありながら、2試合連続3打点を記録した知花だが、さらに圧巻だったのは決勝戦だ。

 日本ウェルネス沖縄戦で、なんと5打席連続安打の離れ技を披露し優勝に貢献。県秋季大会全5試合の成績は17打数11安打8打点。打率は.647、6四死球を選ぶなど出塁率も.739をマークした。1番打者に必要な選球眼の良さは、夏の選手権沖縄大会よりも顕著となり、BB/Kは3.00をたたき出した。打撃内容ばかりに目が行きがちだが、もう1つの武器は三振をしないことでもある。

 夏の選手権沖縄大会で1個。秋季県大会では2個。10試合で3三振しかしない。その良さがさらに輪をかけて現れたのが九州地区高校野球大会だった。