目次

[1]1年生中央大会に14年ぶりに出場
[2]昭和の頃に言われていた「1年生中央大会の勝者は、最後の夏に勝てない」
[3]近年では1年生中央大会で勝ったチームが夏も勝つようになってきた
[4]夏のベスト8から新人大会準V

 沖縄県の2023年は九州地区高校野球大会を制した沖縄尚学を中心に回ることが予想されるが、公立校で且つ少人数の部員で「ジャイアントキリング」が狙える注目のチームを、ここでは紹介したい。

1年生中央大会に14年ぶりに出場



北谷・真喜志

 2022年の沖縄県高校野球1年生中央大会(以下1年生中央大会)はエナジックが初優勝したが、その1年前の同大会に実に14年ぶりの出場を果たしたチームが北谷だ。

 北谷が属する中部南地区は、21世紀になって活躍が光る中部商美里工、伝統校として人気も高いコザなどが強豪校としてその他の大会でも活躍している。まずは2010年から2010年まで、1年生中央大会に出場した中部南地区のチームを挙げてみよう。

2020年 中部商コザ
2019年 中部商コザ
2018年 中部商美里工
2017年 中部商美里工
2016年 中部商コザ
2015年 コザ美里工
2014年 美里工球陽中部商(九州地区高校野球大会出場により推薦枠にて中部商も出場)
2013年 中部商コザ美里工(九州地区高校野球大会出場により推薦枠にて美里工も出場)
2012年 中部商美里工
2011年 コザ北中城
2010年 北中城美里

 2011年からの10年間は、中部商美里工、そしてコザの3チームのいずれかが必ず出場して且つ、1年生中央大会初出場を果たした2014年の球陽以降の2015年からの6年間は、中部商美里工コザしか出場していない。沖縄カトリック普天間宜野湾とともに北谷は、常連3校の壁を崩せないでいた。