23年世代はドラフト的にも大豊作と評判だ。野手では世代を代表するスラッガーが下級生の時からリードしてきた。今回はイチオシの6人の逸材を紹介する。

佐々木 麟太郎内野手(花巻東


佐々木麟太郎(花巻東)

 東北大会敗退の時点で高校通算93本塁打を記録している花巻東(岩手)の佐々木 麟太郎内野手。スラッガーは、練習試合、公式戦で多くの本塁打を連発できる体作り、技術形成などを経て、最終学年に向かっていくが、佐々木の場合、体格や、本塁打数を見れば、すでにクリアしている。

 今後は木製バットでも、レベルの高い投手でも対応できるのでは、と思わせる内容のある打撃ができるかどうかにかかる。これまで1シーズンで20本塁打以上を打っているスラッガーの高校時代と比較しても、負けていない。あとは競合クラスになるパフォーマンスを発揮することを期待したい。

真鍋 慧内野手(広陵


真鍋慧(広陵)

 今年、高校日本代表の4番・内海 優太内野手が高いパフォーマンスを見せ、またプロの世界でも広陵(広島)出身の選手が活躍を見せるなど、広陵ブランドは確立している。その点で、真鍋 慧内野手に高評価しているスカウトも多いだろう。

 やや下からすくい上げるようなスイングをしている佐々木と違って、インサイドアウトのスイングで本塁打を量産する真鍋を高評価するスカウトもいるだろう。捉えた打球の飛距離も圧巻で、粗さはあまり見られない。また広島広陵は守備を徹底的に鍛え込むチームでもあり、守備は鍛え込まれている。センバツ出場を決めれば、打者としては一番人気になる可能性がある。

佐倉 侠史朗内野手(九州国際大付


佐倉侠史朗(九州国際大付)

 本塁打を打った飛距離でいえば、佐々木、真鍋に負けない大型スラッガーが、九州国際大付(福岡)の佐倉 侠史朗内野手。打撃フォームも洗練され、コンタクト率も高まるなど、実力的にはトップクラスだ。ただ、変則タイプなどテクニックで勝負する投手の対応は苦手で、内容に波があるのが課題。さらに守備力も高めることができるか注目だ。

明瀬 諒介内野手(鹿児島城西


明瀬諒介(鹿児島城西)

 飛距離ならば佐倉、真鍋、佐々木に負けないのが、鹿児島城西(鹿児島)の明瀬 諒介内野手。この秋の鹿児島大会では豪快な本塁打を放つなど、打撃フォームを見てもスラッガーへ成長することを予感させる。この秋の県大会では4本塁打を記録。パワーはケタ外れで、来春はさらに本塁打を重ねることができるか。投手としても、130キロ後半の速球を投げ込む。

堀 柊那捕手(報徳学園


堀柊那(報徳学園)

 センスが高い超強肩捕手の需要が高まっているが、報徳学園(兵庫)の堀 柊那捕手はそれに当てはまる。上背は180センチはないが、打撃技術は高く、体の回転で打球を飛ばせるのが強みで、二塁へのスローイングも1.8秒台を計測する。近畿大会でも実績を残し、甲子園に出場すれば、一気に注目度が高まるのではないか。

小川 大地内野手(大阪桐蔭


小川大地(大阪桐蔭)

 どの時代も大型遊撃手は人気。それを考えると大阪桐蔭小川 大地内野手は高卒プロを狙ってほしい逸材であり、そこまで引き上げてほしい選手だと強く思っている。打撃スタイルはレベルスイングで球を捉え、コンタクト力も高い。守備の動きも軽快で、中学時代にENEOSに在籍する好遊撃手・瀬戸西 純内野手(慶應義塾出身)から学んだという。

(文=河嶋 宗一