米国・フロリダで行われた第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップは、米国が優勝を収め、日本は3位に入った。

 来年もU-18ワールドカップが開催されれば、現在の高校2年生世代を中心に代表選手が組まれると思うが、間違いなくドリームチームになると断言する。

 投打ともにU-18世代では世界クラスと呼べる投手がいる。前田 悠伍投手(大阪桐蔭)、東松 快征投手(享栄)、仁田 陽翔投手(仙台育英)と、145キロ以上の速球を投げ、一定レベルの変化球も併せ持つ投手が並ぶ。

 前田は抜群の切れ味を誇るスライダー、カットボール、そして大きく落ちるチェンジアップがあり、東松はカーブがよく、仁田はスライダーの切れが良い。

 

 同じ世代でこれほどの力量を持った左腕投手3人が並ぶのは、なかなかない。ポテンシャルの高い選手が多い韓国、台湾、米国にも十分勝るのではないか。

 さらに、140キロ後半の速球を投げ込む平野 大地投手(専大松戸)、宮國 凌空投手(東邦)、松石 信八投手(藤蔭)と右投手にも速球投手が並ぶ。

 打者では佐々木 麟太郎内野手(花巻東)の成長に期待がかかる。183センチ、117キロと体格は米国選手ともひけをとらないスケール感があり、佐倉 侠史朗内野手(九州国際大付)、真鍋 慧内野手(広陵)と、スラッガーも多く、見ていてワクワクする。

 スケール型の選手だけでなく、実戦型の選手も多い。今夏、仙台育英(宮城)の甲子園優勝に大きく貢献した大型捕手・尾形 樹人はハイレベルのディフェンス力、巧打力を持つ。そして、多くの人を魅了させる守備を持ち、野球脳も非常に高いショートストップ・緒方 漣内野手(横浜)など、守備力を求める傾向が強い選考委員にとっても、ぴったりな選手が多い。

 スケール型ばかりが目立つと脆さが多いチームになり、実戦型が多くてもスケールが小さいので、個の力が大きい強豪国に圧倒されてしまう。うまく融合させたチームこそが世界一となる確率が高まると言える。その点を踏まえれば、23年世代は世界一を狙えるドリームチームになるかもしれない。

(記事=河嶋 宗一