高校野球界では各地で新チームがスタートを切っているが、全国でも有数の激戦区の愛知は、例年になく面白い戦いとなることが予想される。特に私学4強が中心となって今年も盛り上がることは間違いない。

 ドラフト的には、享栄に注目だ。最速149キロ左腕・東松 快征投手(2年)を擁す。ただ、愛知大会準決勝で肩を痛めたニュースがあった。とにかく無理をせず、全快の投球ができる日を待ち望みたい。東松を抜きに考えた時、145キロ右腕・磯部 祐吉投手(2年)が鍵を握るのではないか。7月の練習取材時から、1、2年生にも好素材の投手が多いという印象だった。しかし、秋季愛知高校野球名古屋地区2次予選では、新チーム直後の愛工大名電に0対8で敗戦と、まだまだ不安点は多い。

 打者では、高田 洸希外野手(2年)は期待の大型スラッガーで、県立岐阜商(岐阜)との練習試合では3本塁打を放ったこともある。大藤監督からの期待も大きい。また、巧打者・小笠原 陸斗内野手(2年)は守備範囲も広い。外野手の中でも守備力はNo.1の眞野 怜也外野手(2年)や、1年夏からベンチ入りした巧打者・西久保 颯内野手(1年)など能力が高い打者も多い。

 この1年、同じ私学4強のライバル相手に勝てる実力をどう身につけるかがカギとなる。

 夏準優勝の東邦は、最速149キロ右腕・宮国 凌空投手(2年)がどれだけ実戦力を高めるかにかかっている。能力自体は素晴らしいが、私学4強相手に圧倒できるかどうか。地区予選では多くの投手が起用されていた。県大会ではどんな投手がでてくるのか注目していきたい。

 野手では、岡本 昇磨外野手(2年)の打撃はパワフル。恵まれた体格から140キロ前後の速球を投げ込むこともでき、投打ともに期待される。石川 瑛貴内野手(2年)は中日の若きスラッガー・石川 昂弥内野手(2年)の弟として知られ、兄に負けない体格を持ち、長打力も優れている。

 この夏甲子園ベスト8の愛工大名電は、甲子園準々決勝3日後に公式戦を迎え、享栄に8対0で快勝した。甲子園でもベンチ入りを果たした左の巧打者・石見 颯真外野手(1年)への期待が大きい。今夏の甲子園時は50メートル5秒9、遠投100メートルと身体能力も高い。主力打者として期待が大きい小島 雄飛内野手(2年)、甲子園ではベンチ入りしていた秋葉 奨太捕手(2年)、 金森 洸喜内野手(2年)、河田 凌太郎内野手(2年) 角 大和外野手(2年)など能力が高い打者も多い。県大会ではどんな活躍を見せるか。

 投手では夏の甲子園でもベンチ入りしていた笹尾 日々喜投手(2年)、 石島 健投手(1年)が中心となりそうだ。

 激戦区の名古屋2次予選決勝を勝ち抜いた中京大中京は、4番神谷 駿太外野手(2年)、前チームから主力打者として出場している西谷 光世外野手(2年)を中心にレベルの高い野手が揃っている。

 夏では東浦に敗れて3回戦敗退と悔しい結果となったが、この1ヶ月のチーム作りで、かなり仕上がってきた感じはある。

 県大会の抽選ではどんな組み合わせになるのか。早くも私学4強同士の対決もあるかもしれない。

(記事=河嶋 宗一)