8月27日から秋季大阪府予選がスタートする。期待が高いのは、2年連続のセンバツ優勝を狙う大阪桐蔭だろう。

 下関国際戦で甲子園初失点、そして負け投手となった前田 悠伍投手(2年)は世代を牽引する投手として評価が高い。今大会も強豪校との試合では、やはり前田が頼りになるだろう。

 また、センバツや大阪大会でベンチ入りしていた南 恒誠投手(2年)もゲームメイク能力は非常に高い。ただ、今年の大阪桐蔭の新チームの懸念材料は、正捕手が経験不足ということ。松尾 汐恩捕手(3年)がずっとマスクをかぶり、大差となった試合は工藤 翔斗捕手(3年)が試合に出場していたように、2年生、1年生捕手陣は全くの未知数。強肩強打の捕手として中学時代から評判が高かった南川 幸輝外野手(2年)がいるとはいえ、時間はかかりそうだ。

 松尾のディフェンス力は絶大なものがあっただけに、どの選手がマスクをかぶることになるのか。大阪桐蔭にとっては新チームの捕手陣の成長がこの1年のテーマとなりそうだ。

 他では村本 勇海外野手(2年)は甲子園ではセカンドを守った。好打者でもあり、中心打者として活躍しそうだ。大型遊撃手として期待が高い小川 大地内野手(2年)は打球も速く、大型選手としては動きも軽快で、見栄えする選手というのは間違いない。まず秋は中心選手としてどう活躍できるか注目をしていきたい。

 大阪桐蔭は基本的に3年生が主体となるチームで、前チームの選手のほとんどが公式戦の経験がなかった。正捕手の松尾は経験があったとはいえ、まだ盤石な存在ではなかった。それでも一戦一戦重ねて成長を果たし、センバツ優勝、夏の甲子園ベスト8。そして松尾は世代No.1捕手と呼ばれる存在となった。

 経験がほとんどない選手ばかりで、強豪校同士の対戦では苦戦も予想されるが、それでも勝ち抜いてしっかりと強い大阪桐蔭を見せてくれるに違いない。今秋も大阪府予選は4回戦まで無観客試合となるが、勝ち進んだ際にはどんなスタメンになっているのか、楽しみだ。

(記事=河嶋 宗一)