6月18日から沖縄県を筆頭に夏の地方大会が開幕した。

 今年の夏の甲子園は8月6日に開幕するが、やはりセンバツ覇者の大阪桐蔭が軸になるのは間違いない。

 評価されるのは強力な投手陣だろう。この春、最速148キロをマークした川原 嗣貴投手(3年)、最速145キロの速球だけでなく、落差が大きいチェンジアップ、カーブ、カットボールを投げ分け、完成度の高い投球を見せる前田 悠伍投手(2年)、安定して140キロ後半の速球を投げ込み、徐々に公式戦で高い潜在能力を発揮している別所 孝亮投手(3年)、さらに春季大会以降から復活の兆しが見える好左腕・川井 泰志投手(3年)、期待の本格派右腕・南 恒誠投手(2年)と多くの投手が出てきており、ベンチ入り争いは非常に激しい。

 打線は好投手相手にも実力を発揮できる松尾 汐恩捕手(3年)はもちろん、飛距離は松尾以上のスラッガーで、強肩と守備範囲が広いセンター守備が持ち味の海老根 優大外野手(3年)、巧みな打撃技術で次々とヒットメイクする丸山 一喜内野手(3年)の勝負強さは別格で、本塁打が打てるだけではなくて、きっちりと流し打ちの適時打を打って、相手にダメージを与える打撃ができる。

 軽快な守備を見せる星子 天真内野手(3年)、シンプルな打撃フォームでありながら、好投手にもしっかりとコンタクトし鋭い打球を飛ばす伊藤 櫂人内野手(3年)、しなやかなステップから次々と打球をさばく鈴木 塁内野手(3年)など3年生野手が夏にかけてしっかりとレベルアップしている。

 大阪桐蔭打線が怖いのはどんな強い相手にも一瞬のミスを逃さず一気に畳み掛ける強打である。その嗅覚の鋭さは素晴らしいものがある。

 6月18日の日本体育大1、2年生チームの練習試合では、7対0の完勝。エースの川原が完封勝利。松尾、丸山にも3ランが飛び出し、まさに圧巻の勝利だった。

 最後の夏にかけてじわじわと調子を上げていけば、やはり全国制覇を狙えるチームになるに違いない。

(文=河嶋 宗一