目次

[1]オールドファンが多い時習館
[2]全三河大会を制した西尾東
[3]昨夏シード権獲得の公立の雄・東浦

 私学4強と言われている中京大中京東邦愛工大名電享栄をはじめとする名古屋地区の私立校が圧倒的に強い愛知県。それでも、そこに負けまいと公立勢も健闘している。その公立勢から、東西の三河地区と知多地区から各1校をピックアップしてみた。

オールドファンが多い時習館


 純白のユニフォームに白い帽子、白のストッキングにアンダーシャツ、胸に漢字で「時習」の文字の伝統のスタイル。第1回の中等学校野球時代から地区大会に参加している県内屈指の伝統校であり、愛知四中~豊橋中の伝統を担う名門校である。県内高校野球の指導者も多く輩出している。一昨秋から林 哲也前監督(現副部長)を引き継いで指揮を執る彦坂 祐志監督もOBである。

 伝統的公立の雄として、県内高校野球ファンの間では「時習館ファン」の人も多いが、その人たちからも「今年の時習館は、選手が揃っとるで、面白いぞ」という声が多く上がっている。確かに、旧チームでも昨春から2年生が先発9人中7人も占めるというくらいに、高い能力の選手たちが揃った。

 中でも、投打の柱がしっかりと存在しているのも心強い。エース安田 拓真投手(2年)は安定した投球で定評がある。ある程度、球に力もあるだけに、力でねじ伏せようとしていくと、かえってとらえられてしまうところもある。そのあたりの投球の間合いを持田 龍樹捕手(2年)とのインサイドワークでお互いに研究していくことができれば、さらなる飛躍も期待できる。

 打線の軸、木戸 脇光外野手(2年)は飛距離もある強打者だが、外野手の間を鋭く抜いていく打球も放てる上手さもある。安田投手とともに、東京六大学で野球を続けていきたいという希望も持っている。また、チームをまとめる主将の片桐 丈太内野手(2年)も好打好守の遊撃手だ。県大会の日本福祉大附戦ではスクイズで得点を重ねるなどきちんとバントを決めることができる手固さも示した。目指していた21世紀枠の推薦は逃したものの今春以降への飛躍へ向けて余念がない。