目次

[1]静岡・吉田 優飛投手
[2]岐阜第一・弘川 泰暉投手

静岡・吉田 優飛投手


 昨年夏の選手権大会前、新型コロナの感染拡大によって、県内の高校野球では、5月~6月のチーム作りとして、もっとも大事な期間に対外試合などができなかった。県立校の場合、基本的には県の要請に従っていくが、静岡高の場合も例外ではなかった。

 池田 新之介監督も、「大事な時期に練習試合がやれないという状況を、逆手にとってと言っては何ですが、その間には、チーム内で徹底して練習試合をやり続けていった。そうした中で収穫もあった。一番大きかったのは投手の成長」と言っていた。紅白戦で投げていきながら、経験値として、球速もぐんと上がり、成長していったのが吉田 優飛投手(2年)だった。

 1学年上にはプロ球界からも注目された本格派の髙須 大雅投手(明治大進学予定)がいたことも大きかった。同学年では、この時点で経験では上回っていた鈴木脩也投手(2年)もいた。そんな二人を一つの目標としながら試合で投げ合っていくうちに、自分で掴んだものがあって、昨夏後の新チームからは、頼れる投手の柱となっていった。

 紅白戦ながら実戦を通じて投げていくうちに、投球のコツを覚えていった。自校の強力打線を抑えられたことで、自信にもなり、そのことで思い切って腕を振れるようになり、スピードだけではなく球の切れも増してきた。

 3位校として出場した東海地区大会では、「守りのミスを引きずった形で、また次のミスが出てしまった」(池田監督)という形で大垣日大に敗れた。吉田自身も本塁打を浴びるなど、本来の投球ができず課題を残した。それだけに、一冬を越えた春以降に期待したい。