早くも140キロ台の投手が続々。今夏から来夏まで見逃せない2年生投手42名リスト
夏の大会が真っ盛り。この大会になると、次から期待の2年生が出てきて、メモするのに必死な毎日で、今年も楽しみな2年生が多くいる。今回は2021年度で注目したい選手を紹介したい。
大型右腕・鈴木、中学時代から実績のある山田が中心か
山田 陽翔(近江)、武井 京太郎(東海大相模)、宮城 誇南(浦和学院)、鈴木 泰成(東海大菅生)
まず投手で高い評価を受けているのが鈴木泰成投手(東海大菅生)だろう。188センチの長身から繰り出す140キロ前半の速球は球威があり、特徴はなんといっても投手としてのスケールの大きさだ。センバツ、春季都大会で好投。世代を代表する右腕として期待がかかる。
技巧派左腕として評価される宮城誇南(浦和学院)は1年秋から実績を残してきた。140キロ近い速球と切れのあるスライダーで春季大会で好投を見せた。投球術の上手さ、経験値の高さは、この世代でもトップクラスだろう。
山田陽翔(近江)は中学時代から評判の速球投手で、高校野球ドットコムでも中学3年冬に取材に訪れ、その剛速球と豪快な打撃を見せてくれた。1年夏から主力投手として活躍。世代トップクラスとなる最速146キロのストレート、切れのあるスライダーを武器にする大型右腕として、3大会連続の甲子園出場を狙う。
川原嗣貴(大阪桐蔭)投手は188センチの長身から最速144キロを誇る大型右腕で、今春の近畿大会でも2試合に先発し、好投。大阪大会でもベンチ入りし、春同様、活躍に期待がかかる。
三浦心空(東邦)は最速144キロを誇る速球派右腕で、6月に開催された東海大相模との招待試合に登板し、無失点の好リリーフ。躍動感溢れる投球フォームから140キロ前後の速球とキレ味鋭いスライダーのコンビネーションで勝負する期待の逸材。
奄美大島が生んだ怪腕・大野稼頭央(鹿児島大島)も注目したい。今春の鹿児島県大会では樟南相手に投げ勝つなど、県3位へ。174センチと、それほど上背はあるわけではないが、全身をバランス良く使った投球フォームから投げ込む140キロ中盤の速球は威力抜群だ。この夏で140キロを超えた左腕・坂本拓己(知内)、全道大会出場はならなかった最速146キロ右腕・住吉壮野(大谷室蘭)も全国的な活躍に期待がかかる。
投手王国・千葉からも続々と好投手は出てきており、昨秋準優勝の東京学館相手に好投を見せた渥美亮太(千葉経大附)は130キロ前半ながら伸びのある快速球を投げ込み、田中千歳(東京学館)も荒削りな投球フォームから140キロを超える速球を投げ込む。森本 哲星(市立船橋)はシャープな体の使い方から最速138キロをマークした速球と切れのあるスライダーで勝負する本格派左腕だ。
東京都は、140キロを超える速球を投げ込む渡邊顕人(都立雪谷)や、来年の東東京を代表する速球投手になりそうな加藤宇(堀越)と逸材がちらほら。星野翔太(八王子)も180センチを超える長身から140キロ前半の速球を投げ込むなど素質は高い。
春夏連覇を狙う東海大相模はベンチ入りした2年生3投手の実力が全国レベル。武井京太郎は出どころが見にくい投球フォームから130キロ後半の速球を投げ翻弄する技巧派左腕。求 航太郎は130キロ後半の速球と縦に落ちる変化球のコンビネーションで抑える右の本格派。また打者としての素質も高く、次々と長打を記録し、長打力が課題だった今年の東海大相模打線のキーマンとなっている。庄司裕太は愛知県の招待試合でも好投を見せた本格派右腕で、140キロ前半の速球は逸材揃いの東海大相模投手陣の中でもトップレベルのものがある。
西日本の好投手たち
森下 瑠大(京都国際)、上加世田 頼希(敦賀気比)、米田 天翼(市立和歌山)、馬場 拓海(福岡大大濠)
大江嶺(中京大中京)は長身から繰り出す130キロ後半の速球を投げ込む本格派右腕で、今野 瑠斗(東京都市大塩尻)も順調に球威アップさせてきた本格派だ。栗原 英豊(松商学園)も140キロを計測し、来年の長野県を代表する大型左腕として期待される。
上加世田頼希(敦賀気比)は軟式U-15代表を経験し、敦賀気比に進学後、投打の柱に成長。130キロ後半の速球、切れのあるスライダーで三振を量産する。
マーガード真偉輝(星稜)も恵まれた体格から140キロ超えの速球を投げ込む大型右腕。
森下瑠大(京都国際)は左スリークォーターから140キロ前後の速球と切れのあるスライダーで翻弄する京都屈指の左投手。
平野順大(京都国際)は130キロ後半の速球ながら伸びのある球質で、次々と空振りを奪う。来年夏まで盛り上げる投手であることは間違いない。
選抜でも登板した別所孝亮(大阪桐蔭)は最速147キロを誇るが、その恵まれたポテンシャルを公式戦で発揮できるか。
選抜でも好投を見せた楠本 晴紀(神戸国際大附)は期待の大型左腕。140キロ前後のストレートは球速以上に伸びを実感させる。米田 天翼(市立和歌山)も146キロを計測する本格派右腕。
四国では最速143キロを誇る伊藤 颯太朗(今治北)や、前田一輝(鳴門)も130キロ後半の速球を投げ込む。来年の徳島を代表する右腕になる可能性を秘めている。
馬場拓海(福岡大大濠)も伸びやかな投球フォームから繰り出す140キロ近い速球とスライダーでゲームメイクを行う実戦派右腕だ。向井恵理登(長崎海星)はこの夏の長崎大会で好投を見せる本格派右腕。140キロを超える速球を武器に三振を奪いまくる。
以上となる。鋭意、2年生リストは追加予定で、高校野球ドットコムにある「未掲載掲示板」で、今回紹介する投手に匹敵する選手がいれば、どしどし投稿いただきたい。
(記事:河嶋 宗一)
[page_break:2年生注目選手リスト]2年生注目選手リスト
坂本拓己(知内)
住吉壮野(大谷室蘭)
石岡流音(函館大有斗)
佐藤玄瑛(柏木農)
斎藤響介(盛岡中央)
古川翼(仙台育英)
赤羽蓮(霞ヶ浦)
渡辺夏一(霞ヶ浦)
大塚泰成(石岡一)
堀越蒼空(関東学園大附)
金子 翔柾(花咲徳栄)
宮城誇南(浦和学院)
岸岡翼(秩父農工科学)
糠谷翔大(中央学院)
田中千歳(東京学館)
森本哲星(市立船橋)
渥美亮太(千葉経大附)
加藤宇(堀越)
渡邊顕人(都立雪谷)
鈴木泰成(東海大菅生)
星野翔太(八王子)
武井京太郎(東海大相模)
求 航太郎(東海大相模)
庄司 裕太(東海大相模)
落合 心空(東邦)
大江嶺(中京大中京)
今野 瑠斗(東京都市大塩尻)
栗原 英豊(松商学園)
上加世田頼希(敦賀気比)
マーガード真偉輝(星稜)
森下瑠大(京都国際)
平野順大(京都国際)
川原嗣貴(大阪桐蔭)
別所孝亮(大阪桐蔭)
楠本 晴紀(神戸国際大附)
米田 天翼(市立和歌山)
伊藤 颯太朗(今治北)
前田一輝(鳴門)
馬場拓海(福岡大大濠)
向井恵理登(長崎海星)
大野稼頭央(鹿児島大島)
仲宗根大斗(沖縄尚学)