4月は年度が変わり、高校野球的にいえば、指導者の新任、異動が話題となる。

 今回は話題となった異動情報、新任情報をご紹介したい。

名指導者が教育委員会へ


 教員として各県の教育委員会に赴任することは、いわば栄転だが、名指導者が指導から離れることに惜しむ声が多い。今年はそのケースが2人いた。

 まず紹介するのは名門の静岡の監督を長く務めていた栗林俊輔氏だ。
 2008年に監督に就任した栗林氏は多大な実績を残した。

センバツ3回
選手権4回
の甲子園出場に貢献。

堀内 謙伍選手(東北楽天)
鈴木 将平選手(埼玉西武)
池谷 蒼大投手(横浜DeNA)
の3名のプロ野球選手を輩出。

 また、筑波大を経てヤマハに入社した村木 文哉など社会人、大学で活躍する人材を次々と育てた。

 栗林監督の在任時に取材をさせていただいたが、投手の管理には気を配っていた。メディカルチェックは細かく行い、トレーナー・理学療法士と相談を行い、選手のデビュー時期なども決めていた。また投球フォームも本人の感性を生かしながら、故障的なリスクを減らすアプローチを行い、多くの好投手を育成している。

 そして新たに静岡高の監督に就任したのが、池田 新之介氏だ。
 今年の3月まで強豪・島田商の監督を務めており、4月1日から就任すると、中部地区では1位となり、県大会優勝に期待がかかる。

 続いて紹介するのは西尾東の寺澤康明監督だ。
 日体大出身の寺澤監督は長年、西尾東を強豪公立校に育てた。

 近年では2018年夏の東愛知大会準優勝、2018年秋季愛知県大会4位と輝かしい実績を残している。西尾東つながりでは、学校長と部長を兼任した馬場茂氏の異動も発表された。

 馬場氏は大府高校時代、巨人で活躍した槙原 寛己投手とバッテリーを組んで、甲子園に出場。
 大府高校の監督として4度の甲子園出場している愛知を代表する名指導者で、教え子には赤星憲広氏(元阪神)がいる。

 昨年まで寺澤氏・馬場氏とのタッグは愛知の高校野球界では盛り上がったが、2人とも異動となった。

 馬場氏は大府の校長に就任。これまで甲子園に導いている馬場氏の異動により大府の復活が大いに期待できるだろう。