第158回 鹿児島城西の選抜初出場に神村学園の夏・秋連覇。2020年の鹿児島県高校野球3大ニュース!2020年12月28日

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交流試合でも登板した鹿児島城西・八方悠介(3年)

 新型コロナウイルスに襲われた今年の日本。高校野球だけではなく、あらゆるスポーツ界で大会の中止などが余儀なくされていった。高校野球でも選抜甲子園に続き、甲子園を目指す選手権大会は中止となり、7月には各県での独自の大会は開催されたが多くの球児が悔しい思いをしただろう。

 それでも例年とは多少形式が変更されたところもあったが、秋季大会は各都道府県大会、地区大会と開催することができ、2021年の選抜甲子園への期待が膨らんでいる。その中で今回は、2020年の鹿児島県の高校野球にフォーカスを当て、3大ニュースを拾ってみた。

①コロナで春、NHK旗などが中止

 2020年はどのチームが勝った、負けたということ以上に、国内はおろか全世界中に未だ猛威を振るっている「新型コロナウイルス」感染拡大による影響がいの一番に挙がってくるだろう。

 鹿児島県内では当初3月20日に開幕予定だった第146回九州地区高校野球大会県予選が、当初は「4月中旬に延期」と発表されたが、4月5日に中止と発表された。この流れで春の県大会の成績をもとに出場校が決まる5月の南日本招待大会やNHK旗選抜大会も中止となった。

 5月の段階で春のセンバツに続いて、夏の甲子園も全国大会、地方大会の中止が発表となり、特に3年生にとっては試練の年となった。鹿児島県高野連は、3年生のための「集大成」を作るべく代替大会を模索。

 「2020鹿児島県夏季高校野球大会」を6月下旬から7月にかけて、地区大会、決勝トーナメントの2段階方式で実施した。県下7地区の予選を勝ち抜いた16チームが鹿児島市の平和リース、鴨池市民球場で決勝トーナメントを戦い、神村学園の優勝で幕を閉じた。

②鹿児島城西、センバツ「初出場」

 1月24日、昨秋の第145回九州地区高校野球大会でベスト4入りした鹿児島城西が第92回選抜高校野球大会の出場を決めた。1954年の創部以来、春夏を通じて初の甲子園出場、鹿児島県内15番目の甲子園出場校の誕生だった。

 八方 悠介(3年)、前野 将輝(3年)の右腕2本柱を擁し、元プロ野球選手の佐々木誠監督の指導で力をつけた選手たちが、鹿児島大会では3回戦で最大のライバル神村学園に勝ち、準優勝で九州大会出場を勝ち取った。九州大会では佐賀学園城北(熊本)にコールド勝ちで4強入りを決めた。

 選考委員会での出場決定を受け、選手たちに胴上げされた佐々木監督は「甲子園から招かれた。鹿児島城西旋風を巻き起こし、一戦一戦成長する姿を楽しみにしている」と選手に感謝を述べた。古市 龍輝主将は「目標は日本一。チーム一丸となって、僕たちが目指す相手を圧倒する野球を甲子園でやる」と決意を語っていた。

 残念ながらセンバツの中止で「まぼろしの初出場」となってしまったが、8月に甲子園であった「2020甲子園高校野球交流試合」に出場し加藤学園(静岡)と対戦。1対3で敗れ、勝利は飾れなかったが、甲子園に足跡を記した。

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プロフィール

政純一郎
政 純一郎(つかさ・じゅんいちろう)
  • 生年月日 1974年12月18日
  • 出身地 鹿児島市
  • ■ 経歴
    鶴丸高校―同志社大
  • ■ 鹿児島新報で6年間スポーツ担当記者。2004年5月の同社廃刊後、独立
  • ■ 「スポーツかごんまNEWS」を立ち上げ、野球、バスケットボール、陸上、サッカーなど主に鹿児島のスポーツを取材執筆する。2010年4月より奄美新聞鹿児島支局長を兼務
  • ■ 著書に「地域スポーツに夢をのせて」(南方新社)「鹿実野球と久保克之」(同、久保氏と共著)
  • ■ Webでは「高校野球ドットコム」、書籍では「野球小僧」(白夜書房)「ホームラン」(廣済堂出版)「陸上競技マガジン」(ベースボールマガジン)「月刊トレーニングジャーナル」(ブックハウスHD)などに記事を寄稿している。
  • ■ 野球歴は中学から。高校時代は背番号11はもらうも、練習試合に代打で1打席、守備で1イニングの試合経験しかない。現在はマスターズ高校野球のチームに所属し、おじさんたちと甲子園の夢を追いかけている
  • ■ フルマラソンの自己ベスト記録は3時間18分49秒(2010年のいぶすき菜の花マラソンにて)。野球とマラソンと鹿児島をこよなく愛する「走るスポーツ記者」

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