第121回 マスターズ甲子園のような形で3年生たちを救済を…。柳井高校野球部の舛永監督の思い2020年06月05日

トレーニング風景(※野球部提供)
20日の発表後、多くの選手が落胆をしていたが、指導者、OB、女子マネージャーの励ましもあり、再び立ち上がり、25日から練習再開では前向きに取り組んでいる選手たちに舛永監督は尊敬の思いで見ていた。だからこそいろいろ案を発信し、大人たちと議論しあがっている。
桝永監督のように現場に関わる方々が立ち上がっているのは、ただ野球をしたい、大会をして勝利を目指したいだけではなく、選手たちがこの3年間、上達のために、いろいろな悩み、葛藤を乗り越えながら、心身ともに成長をしていく姿を目の当たりにしているから。
それが高校野球の本質であり、ここまで頑張ってきた彼らに、これまで成果を発表する舞台を与えてあげたいと思っているのだ。
柳井高校の3年生の多くが高校で、プレーヤーとしての野球を終え、自分が就きたい職業を目指して、勉学に励む。
一部の選手に話を聞いても、「真剣な野球は高校野球で終わり」と答える。そしてこう誓った。
「自分の野球人生の締めくくりだからこそ夏を迎えたい。そしてトーナメント方式ならば優勝を目指したいと思っています」
小さな声、小さな活動も積み重ねていけば、将来、選手へ還元される。2020年はそのきっかけの1年になるかもしれない。
(記事=河嶋 宗一)
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