第110回 センバツ出場校に対しての救済策を考える 「ピンチをチャンスに」思える発想を! 私が考える「代替案」2020年04月06日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]春の県大会に出場させるべき
[2]ピンチをチャンスに変えて過ごしていく

 3月11日、センバツは史上初の中止が決まった。そのセンバツ出場校に対しての救済策が著名人から挙げられている。今回、高校野球ドットコムでもお馴染みのライター陣が各自で考えた救済案を紹介していきます!

 2回目は鹿児島を中心に取材活動を行う政 純一郎記者です!

春の県大会に出場させるべき



救済策を考えてみよう

 「センバツに出られないチームへの代替案を」というお題を頂いたが、日を追うごとに難解なテーマだと痛感する。

 3月11日に史上初のセンバツ中止が決定された頃は、「夏の大会にそのまま出場させてはどうか?」「甲子園で練習する機会を作らせては?」などの「代替案」が様々な場所で検討されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は終息に向かうどころか、悪化の一途をたどっており、先の見えない苦境が続いている。

 当初私はセンバツに出られなかった鹿児島城西の「代替案」として「春の県大会に出場させるべきだ」と主張していた。通常、鹿児島を含めた九州各県はセンバツが開催されている時期に九州大会予選を行っているため、センバツ出場校は県大会に出場することなく、そのまま春の九州大会に出場することができる。

 鹿児島大会が4月13日に延期してスタートすると決まったときに、真っ先に思いついたのは鹿児島城西もこの大会に出場させることが何よりの「代替案」だと思った。春の鹿児島大会は前年秋の県大会のベスト8が自動的にシード校になる。

 センバツ出場校があればその分除かれるが、今回はそのセンバツ自体が開催されなかった。ならば通常通り、秋準優勝だった鹿児島城西は第2シードで出場すればいい。

 仮に途中で負けたとしても、九州大会には出場できる。勝ち上がって決勝まで進めば、準決勝で負けたチーム同士で3位決定戦をしてもう1つの出場校を決める。鹿児島城西にとっては一番大事な夏を目指す前に県のトーナメントを勝ち上がる経験ができる。

 他校にとっても本来対戦できなかった鹿児島城西と夏前に対戦できるのは大きなメリットだろう。運営上の支障も3位決定戦をするかしないかだけであり、特に問題はないはずだ。

 ところが鹿児島を含む九州の高野連は、センバツ出場校は県予選に出さないと決めていた。「すでに出場権を得ているから」というのがその理由のようだが、全く理解できなかった。確かに「予選」と銘打った大会に既に出場権を得ているチームが出るのは違和感があるかもしれない。

 しかしそれはセンバツと同時期に県予選をやっているから、予選免除になっただけの話である。これだけ想定外でイレギュラーなことが続くなら、どういうやり方がセンバツに出られなかったチームにとっての救いになるか考えれば、本来出られなかった県予選に出すのが一番だろう。

 仮に県予選が4月13日から始まって、鹿児島城西が出られないとすれば、センバツも出られなかった上に、他の学校が夏前の最大のシミュレーションとなる県内のトーナメントを戦っているのを、指をくわえて見ていなければならない。それはある意味、不祥事で出場辞退したペナルティーにも等しい扱いではないか。そんな憤りを感じていた。

【次のページ】 ピンチをチャンスに変えて過ごしていく

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第110回 センバツ出場校に対しての救済策を考える 「選抜出場を勝ち取っていた学校で甲子園大会を!」【高校野球コラム】
第110回 令和2年度、東京都の異動で勢力構図に変化はあるのか【高校野球コラム】
第110回 センバツ出場校に対しての救済策を考える 「休養日を有効に活用しての特別試合を実施!」【高校野球コラム】
第108回 島袋洋奨(興南出身)、今井達也(作新学院出身)などの現在地。過去10年間の甲子園優勝投手の歩み【高校野球コラム】
第108回 履正社初優勝で幕が閉じた2019年の甲子園。注目15校の逸材の進路を公開【高校野球コラム】
滋賀選抜vs龍谷大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
兵庫県選抜vs関西国際大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
第1030回 岸 潤一郎(明徳義塾出身)高校野球は「必死にやる楽しみを味わえる3年間」 【2019年インタビュー】
第1029回 甲子園練習に参加した女子マネージャー首藤桃奈さん 当時の心境と将来の夢 【2019年インタビュー】
第1026回 プロ注目の遊撃手・韮澤雄也(花咲徳栄)が語る春から打撃、守備の意識の変化 【2019年インタビュー】
第1025回 奥川恭伸(星稜)高校最後の甲子園へ想いを語る 「今までやってきたことを全て出し切る」 【2019年インタビュー】
第931回 88名の部員一丸で「粘りの野球」で日本一を 秋山 功太郎・宗山 塁(広陵) 【2019年インタビュー】
四国選抜vsクイーンズランド州選抜【四国選抜オーストラリア遠征】
四国選抜vsクイーンズランド州選抜【四国選抜オーストラリア遠征】
四国選抜vs南カリフォルニア選抜【四国選抜オーストラリア遠征】

コメントを投稿する

プロフィール

政純一郎
政 純一郎(つかさ・じゅんいちろう)
  • 生年月日 1974年12月18日
  • 出身地 鹿児島市
  • ■ 経歴
    鶴丸高校―同志社大
  • ■ 鹿児島新報で6年間スポーツ担当記者。2004年5月の同社廃刊後、独立
  • ■ 「スポーツかごんまNEWS」を立ち上げ、野球、バスケットボール、陸上、サッカーなど主に鹿児島のスポーツを取材執筆する。2010年4月より奄美新聞鹿児島支局長を兼務
  • ■ 著書に「地域スポーツに夢をのせて」(南方新社)「鹿実野球と久保克之」(同、久保氏と共著)
  • ■ Webでは「高校野球ドットコム」、書籍では「野球小僧」(白夜書房)「ホームラン」(廣済堂出版)「陸上競技マガジン」(ベースボールマガジン)「月刊トレーニングジャーナル」(ブックハウスHD)などに記事を寄稿している。
  • ■ 野球歴は中学から。高校時代は背番号11はもらうも、練習試合に代打で1打席、守備で1イニングの試合経験しかない。現在はマスターズ高校野球のチームに所属し、おじさんたちと甲子園の夢を追いかけている
  • ■ フルマラソンの自己ベスト記録は3時間18分49秒(2010年のいぶすき菜の花マラソンにて)。野球とマラソンと鹿児島をこよなく愛する「走るスポーツ記者」

スポーツかごんまNEWS
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム