第978回 記者は今、何を思う?30年以上、高校野球を取材してきた手束仁氏の手記「中止と決まった以上は...」2020年03月12日

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【目次】
[1]様々な意見が飛び交う中で中止が決定[2]まずは今の決定を肯定すること

様々な意見が飛び交う中で中止が決定



 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、スポーツ文化も大きく揺らいできています。待ちに待った春の訪れ、球春これからという中で襲ってきてしまった今回の騒動。プロ野球のオープン戦の無観客試合や、大相撲春場所の無観客開催。そして、プロ野球公式戦、ラグビートップリーグ、Jリーグなどの開催延期、中断などが相次いでいます。

 そんな中で、第92回センバツ高校野球の開催か否かが注視されていました。
 3月4日に「中止もありうるという前提で、無観客の方向で開催準備を進めていく」ということが発表されました。それから1週間、11日に最終決定をするということになりました。その間も、ネットやSNSを含めてさまざまなメディアで、それぞれ自分の立場で、いろいろな意見が飛び交いました。

 「他の高校スポーツ大会がすべて中止なのに、なぜ野球ばかりが…」
 「休校が続いているのに、部活動の大会が行われるのはおかしい」
 「こんな時だからこそ、何とか高校野球だけでもやってほしい」
 「高野連は、どうしてもやめられない何か裏の理由があるのか」
 など、憶測も含めた書き込みも多くありました。個人の正論や正義感から、ネット特有の独善的な意見も多く見られました。

 結果としては、無観客開催も断念して、開催中止という結論になってしまいました。
 もちろんのこういう事態ですから、開催してもしなくても、さまざまな批判や意見は出てくることは否めません。だけど、こうして結論として「中止決定」が発表された以上、メディアの端くれである私のような立場の者からの意見としては一言。

 「残念ではあるが、受け止めるしかない」
 というのが正直なところです。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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