第91回 ファーム2冠で2020年飛躍の助走へ 安田 尚憲(千葉ロッテマリーンズ)2019年10月01日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]「東の清宮」と並び立った履正社の大型大砲
[2]ファーム2冠王をステップに、3年目のジャンプへ

 令和という新しき元号を迎えた2019年のプロ野球で、高卒2年目・1999年度生まれの選手たちが躍動している。36本塁打で10代本塁打数記録を塗り替え、中西 太さん(元:西鉄ライオンズ)が出した高卒2年目本塁打記録に肩を並べた村上 宗隆(東京ヤクルトスワローズ・一塁手兼三塁手)を筆頭に、外国人選手1名を含む支配下登録選手34名(セ・リーグ17名、パ・リーグ17名)中、21名(セ・リーグ11名、パ・リーグ10名)が早くも一軍の舞台を踏み、それぞれの舞台で活躍を続けている。

 そこで、今回はその中で特に将来が期待できる選手を何人か取り上げていきたい。第6回では今季一軍出場は果たせなかったものの、イースタンリーグでは本塁打・打点の2冠に輝いた三塁手・安田 尚憲(やすだ・ひさのり)を紹介する。

第1回はこちらから
平良 海馬(埼玉西武ライオンズ・投手) 最速156キロの原動力は八重山商工時代の猛練習
第2回はこちらから
清水 達也(中日ドラゴンズ・投手) 聖地の頂点糧に、今度はナゴヤドームで頂点へ
第3回はこちらから
西浦 颯大(オリックス・バファローズ/右翼手) 「不完全燃焼」だった明徳義塾時代を糧に

「東の清宮」と並び立った履正社の大型大砲



高校時代の安田 尚憲

 188センチ95キロの堂々たる体格から豪快な一振りで仕留める。このスタイルはプロ入団前から不変であり、「スポーツ家族」ならではの恵まれた身体能力によってなしえることができる業である。

 父・功さんは大阪薫英女学院(大阪)陸上部監督として全国高校女子駅伝大会で2度の優勝に導いた名将。母・多香子さんは学生時代にやり投げの有望選手。そして12歳上の兄・亮太はPL学園(大阪)で前田 健太(MLBロサンゼルス・ドジャース)とバッテリーを組み、昨年の社会人日本選手権を初制覇した三菱重工名古屋の主将。その兄の影響で吹田市立豊津第一小時代に豊津少年野球団で軟式野球を始めた安田は、吹田市立豊津中では元・阪神タイガースの赤星 憲広氏がオーナーを務める硬式野球チーム・レッドスターベースボールクラブで心技体を磨いた。

 その成果は履正社(大阪)入学後、一気に開花する。2年夏に甲子園出場を果たすと、2年秋は明治神宮大会優勝、3年春のセンバツは準優勝。最後の夏こそ甲子園出場は果たせなかったが、主軸として存在感を常に発揮。いつしか周囲は「東の清宮(幸太郎・早稲田実~北海道日本ハム)・西の安田」と称するようになった。そして2人は侍ジャパンU‐18代表として「第28回WBSC Uー18ワールドカップ」で共闘。安田は3番打者としてスーパーラウンド・オーストラリア戦でのサヨナラ安打含む34打数11安打5打点で日本を3位に導く原動力となった。

 

 そしてドラフト会議では高校通算65本塁打の実績を買われ、3球団競合の末、千葉ロッテマリーンズからの1位指名が決まった安田。一軍中心選手が付ける背番号「5」を与えられたことからも大型大砲への期待の大きさがうかがえた。

【次のページ】 ファーム2冠王をステップに、3年目のジャンプへ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第8回 【12球団ドラフト指名予想】佐々木朗、藤原、安田など近年ドラフト戦略に成功している千葉ロッテは2年後には黄金期に入る!?【プロ12球団ドラフト分析2020】
大阪桐蔭vs履正社【大阪府 2020年秋の大会 秋季近畿地区高校野球大会 大阪府予選】
第1017回 いよいよ大阪は準決勝!大阪桐蔭vs履正社、東海大仰星vs山田の勝負のポイントを徹底分析!!【大会展望・総括コラム】
履正社vs大阪商業大高【大阪府 2020年秋の大会 秋季近畿地区高校野球大会 大阪府予選】
第134回 セカンド送球1.8秒台の強肩!強打の捕手・関本勇輔が大事にしてきた1球の重み【高校野球コラム】
履正社vs星稜【2020年甲子園高校野球交流試合】
履正社vs信太【大阪府 令和2年大阪府高等学校野球大会】
履正社vs大阪桐蔭【大阪府 令和2年大阪府高等学校野球大会】
第1110回 プロを目指して名門街道を駆け抜けた。世界一を知る今江敏晃コーチ(PL学園OB)から球児たちへのメッセージ 【2020年インタビュー】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第267回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手一覧【ドラフト特集コラム】
第1072回 激戦区・大阪府予選がターニングポイントに 甲子園決勝では緊張より楽しかった 岩崎峻典(履正社)【後編】 【2019年インタビュー】
第1071回 夏の甲子園初優勝へと導いた岩崎峻典投手(履正社)が急成長した理由とは【前編】 【2019年インタビュー】
第1059回 ボールの見極めをチームで徹底し、悔しい敗戦を糧に頂点までのぼりつめた 井上広大【後編】 【2019年インタビュー】
第1058回 井上広大(履正社)が最強の4番打者になるまで。奥川と対戦して自分の無力さを知った【前編】 【2019年インタビュー】
履正社 【高校別データ】

コメントを投稿する

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム