日本開催ラグビーW杯開幕! 日本代表に野球経験者は?
セ・リーグで読売ジャイアンツの5年ぶり37回目の優勝が決まり、パ・リーグも埼玉西武ライオンズが優勝マジック3。10月17日のドラフト会議へ向けて様々な話題が聞こえるなど、いよいよ2019年シーズンの佳境を迎えつつあるNPBをはじめとする野球界の動き。その一方で世界的な祭典が始まったことをご存じでしょうか?
……そうです。9月20日(金)に開幕した「ラグビーワールドカップJAPAN2019」です。日本のみならずアジア圏では初の大会開催、野球観戦の傍ら熱戦に接し手に汗握っている方もきっといらっしゃることでしょう。特にラグビーの本場であるニュージーランド人のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ率いる日本代表(ブレイブブロッサムズ)の動向はラグビーファンならずとも気になります。ロシア戦は本当に勝ってよかったです……。
ところでかつて「ラグビー」といえば中学まで他競技、特に野球を務めての転向組が多かったものです。一番代表的なのがTVドラマ「スクール☆ウォーズ」の川浜高校ラグビー部の熱血監督・滝沢 賢治のモデルとなった元・京都市立伏見工業高校(現:京都市立京都工学院高校)ラグビー部監督の山口 良治さん。山口さんは現役時代・日本代表のフランカーまで務めた名選手ですが、福井県三方郡美浜町での中学時代までは野球少年。阪神タイガース・代打の神様として鳴らした川藤 幸三さんとは同郷・同じ中学校の先輩にあたります。
ただ近年は幼少期からラグビースクールに通い、ラグビー一筋に歩んできた選手も多くなっています。そこで現在の「ジェイミーJAPAN」31名を見てみると、外国にルーツを持つ選手を除く17名の中学までのスポーツはほとんどが「ラグビー」、他競技経験もサッカー、剣道など。なかなか「野球」が見つかりません。それでもいました!
ロシア戦で「1」を背負ったプロップの稲垣 啓太選手(パナソニックワイルドナイツ)は新津市立市ノ瀬小・新津市立第二中までは大型捕手として軟式野球部でプレー。No.8の姫野 和樹選手も小学校までは野球をプレーしていました。そして余談ですがロシア戦で「9」を付け試合をコントロールしたSHの流 大選手の兄・大輔さんは四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスで4年間(2008~2011年)愛媛マンダリンパイレーツ1年間(2012年)のプレー経験を持ち、2011年には盗塁王にも輝いています。
なお、稲垣選手は「野球の判断能力はラグビーにも役立っている」とかつてインタビューでも語っています。野球的な洞察がラグビーのどの場面で活きているのか?野球ファンの私たちもラグビー日本代表を応援すると同時に、そんな視点で試合を見ても面白いかもしれません。