松坂世代の現在 現役を続けている選手 指導者になった選手
横浜のエース・松坂大輔が甲子園で全国を沸かせてから20年
横浜高校時代の松坂大輔
世代の先頭を走った松坂大輔は今でも現役を続けている。プロ入り後、長くトップランナーとして走ってきた松坂。しかしソフトバンクに入団した2015年から3年間、一軍登板はわずか1試合と苦しんできたが、2018年に復活。6勝を挙げ、カムバック賞を受賞した。野球人生の危機に立たされながらも復活した松坂のすごさが分かる。
さて松坂以外で現役を続けている松坂世代の選手たちは以下の通りである。
・久保裕也(沖学園-東北楽天)
・和田毅(浜田ー福岡ソフトバンク)
・藤川球児(高知商ー阪神)
・實松一成(佐賀学園ー北海道日本ハム)
・館山昌平(日大藤沢ー東京ヤクルト)
・永川 勝浩(広島新庄ー広島)
・久保康友(関大一ー横浜DeNAーアメリカ独立)
・梵英心(三次-広島ーエイジック)
・渡辺直人(牛久-東北楽天ゴールデンイーグルス)
藤川球児については、53試合に登板し、防御率2.32と、セットアッパーとして活躍しているのが素晴らしい。現在710試合で通算防御率2.04、リリーフながら通算奪三振は1122。このまま松坂世代のレジェンドとなってほしい。
久保裕もリリーフで25試合で防御率1.71と好成績を残し復活を印象付けた。和田、實松、館山は成績的にあとがない立場。ぜひ来年は復活を果たしてほしい。
また、久保康はアメリカ、梵は社会人で現役としてプレーしている。
今季で引退した松坂世代の今後
引退を決意した村田修一と杉内俊哉
一方、2018年限りで引退した松坂世代が非常に多い。
・村田修一(東福岡-元巨人)
・杉内俊哉(鹿児島実業-元巨人)
・矢野謙次(国学院久我山-元日本ハム)
・後藤武敏(横浜-元横浜DeNA)
・小谷野栄一(創価-元オリックス)
・工藤隆人(弘前実– 元中日)
また全員、指導者としてのキャリアをスタートする。村田、杉内は巨人二軍コーチ、小谷野は東北楽天の一軍打撃コーチ、後藤は東北楽天の二軍打撃コーチ、工藤は外野守備走塁コーチ、矢野はチーム統轄本部特命コーチに就任した。
そして1980年生まれで初めてプロ野球の監督に就任したのが平石洋介だ。PL学園時代は三塁コーチャーとして松坂攻略に一役買った選手として有名だ。コーチで経験を積みながら、今シーズン途中から一軍監督代行となり、2019年から正式に一軍監督としてスタートする。
甲子園で151キロを計測した新垣渚(沖縄水産-元東京ヤクルト)は福岡ソフトバンクの球団職員となっている。
松坂含め9名の現役選手はどこまで続けることができるか。また指導者に就任した松坂世代はどんな選手を育て上げるのか、注目していきたい。
文=河嶋 宗一