第64回 中村 紀洋氏が高校球児に伝授する「基本」 【四国地区高等学校野球監督会研修会レポート】2016年12月18日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
軸を作っての回転でティーバッティングを行う中村 紀洋氏

【目次】
[1]繰り返される「基本」、目からウロコの「基本の見解」
[2]高校生・指導者に意識改革をもたらした「守備の基本」
[3]「基本徹底の大切さ」を四国の課題解決へのきっかけに

 毎年12月第1週の週末に四国地区高校野球の最終行事として行われる「四国地区高等学校野球監督会・監督研修会」。2016年は12月3日(土)・4日(日)に香川県内にて開催された。

 今回、監督研修会の講師は府立渋谷(大阪)高卒後、大阪近鉄バファローズ、MLBロサンゼルス・ドジャース、オリックス・バファローズ、中日ドラゴンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、横浜DeNAベイスターズで22年間プレーし、日米通算2106安打をマークした「ノリさん」こと中村 紀洋氏。現在は一般社団法人「N's Method」エグゼクティブディレクターとして少年たちに野球理論を伝授する中村氏が強調した「基本」の一端をここでは触れていきたい。

繰り返される「基本」、目からウロコの「基本の見解」

「基本が大事です」
12月3日(土)香川県宇多津町のホテルサンルート瀬戸大橋で元横浜DeNAベイスターズトレーナー・コンディショニング担当の高橋 塁氏をコーディネーターに開かれた1時間半あまりの研修会。

 12月4日(日)香川県丸亀市の四国コカ・コーラボトリングスタジアム丸亀で3時間にわたって行われた実技講習会。中村 紀洋氏からはこの言葉が繰り返し発せられた。大阪近鉄バファローズ時代は4番・三塁手として「いてまえ打線」の象徴的存在。派手な言動で一世を風靡した中村氏がなぜ「基本」にこだわるのか?その理由は全てのメニューを終えた後、「高校年代の指導がすることができて感謝しています」という中村氏自身の口によって語られた。

「身体が出来上がった上で一番大事な時期である高校生年代は、監督さんたちが持っているイメージにまだ到達していない選手たちに対して、どのように指導していくかが育っていく上で大事だと思うんです。さらにそこを拡大していくことが野球の発展にもつながる。だから教えたのは『基本』なんです。基本を判らないまま育つよりも、基本を知った上で成長していく方がいい。そうすればいい選手になれると思います」

 ただ、中村氏の話す「基本」は、「目からうろこ」のことばかりであった。たとえば、初日の研修会で大半を費やした「打撃理論」の概要一部は次の通りである。

【次のページ】 高校生・指導者に意識改革をもたらした「守備の基本」

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第88回 大阪府立渋谷高等学校(大阪)【冬が僕らを強くする2017】

コメントを投稿する

プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム