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第22回 雨と慣れない環境2011年06月15日

雨と慣れない環境

こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

雨が続くとグランドコンディションが悪い状態で練習することや、雨を避けて別の場所で練習する機会も増えると思います。野球は多少の雨でしたら試合は続行されますが、グランドがぬかるんでしまうとプレーそのものが出来なくなります。今回は雨天時のグランドや土以外の地面で練習する場合の注意点などについてお話をしたいと思います。

グランドがぬかるんでしまうとまず気をつけなければいけないことは、足元を取られて滑ることによる足首や膝のケガなどが考えられます。野球は、バレーボールなどと違って足が地面についた状態でプレーすることがほとんどですので、地面がゆるくなってしまうと足の踏ん張りがきかず、思わぬケガにつながってしまいます。スタートダッシュや急なストップ動作の時にそのリスクは高くなります。グランドコンディションが悪い中での試合や練習が想定されるときは、不安部位などにサポーターを装着する、テーピングなどで対応する、いつも以上に入念にウォームアップを行う等、出来る範囲でケガ予防のための準備を行う必要があります。

またぬかるんだ地面に足を取られて転倒した際には、手をついて手関節を痛めることもよくあります。手関節の捻挫(軽度の靭帯損傷)であれば、RICE処置などで応急処置を行い様子を見ることも可能ですが、骨折や軟部組織の損傷(TFCC損傷)といった重度のケガも考えられます。痛みの程度がひどい、腫れがかなり目立つ、変形などが見られる場合は応急処置後、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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