時間とリハビリ期間を考慮する



セカンドオピニオンを仰ぎ、医師の判断を聞いてみよう

 ここで考えなければならないのは高校野球をプレーする期間は2年3ヶ月という時間的な制限です。手術をすると数ヶ月〜年単位に渡って競技から離れる可能性があります。手術をして患部がよくなったら競技復帰できるというものではないことは皆さんもよく知っていることと思います。運動が制限されている間も競技復帰に向けて患部外のトレーニングを行う必要がありますし、日常生活に支障がない状態からプレーができる状態にまでコンディションを上げていくことにも時間がかかります。手術を勧められた医師に競技復帰までの目安を聞くことはもちろんですが、学年や今後の競技キャリアを考慮して慎重に判断することが求められます。公式戦や目標とする大会から逆算して競技復帰することができるかどうか、高校野球を終えた後にも競技を続けるのか、保存療法を選択した場合の競技復帰の可能性など、さまざまな要因を踏まえた上で最終的には医師の判断と選手の選択ということになります。

セカンドオピニオンを活用しよう


 手術を勧められた場合、時間的な余裕がある場合はセカンドオピニオン(主治医以外の医師に診察し、その判断を仰ぐこと)として別の医師に相談することも選択肢の一つです。多くの場合、セカンドオピニオンを受診したい旨を伝えると画像や紹介状などを有料で提供してくださると思います。その情報を持って、例えばよりそのケガに詳しい専門医を受診することも可能です。病院の選択についてもさまざまな考え方がありますが、有名な医師だからそこを受診するという考えもある一方で、リハビリなど今後の通院を考えて通いやすいところを受診するというのも一つです。セカンドオピニオンについては通院のことを考慮しなくてもさほど問題ではありませんが、セカンドオピニオンとして訪れた病院で手術を受けたいという場合は、今後長く通院しながらリハビリを続けられるかということも念頭におく必要があります。

 手術が勧められるケガの多くは競技復帰までに長期間を要するものです。手術療法がいいか保存療法がいいかについては受診した医師をはじめ、指導者や保護者の方と十分に話をした上で選択するようにしましょう。

【手術療法か保存療法か】
●投球障害など慢性的なスポーツ障害はまず保存療法から様子をみる
●急性外傷や骨折に変位が見られる場合は手術適応となることが多い
●高校野球ができる期間は限られていることを考慮しよう
●学年や競技キャリアなどの要因から選択するケースもある
●時間的な余裕がある場合はセカンドオピニオンを仰ぐこともよい
●病院の選択は長期間通院できるかどうかも考えること

(文=西村 典子