目次

[1]ニーイン・トゥアウトとは
[2]股関節のポジションを改善する


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村 典子です。

 夏の甲子園大会が始まり、連日熱戦が続いていますね。夏の暑さへの対策は適切な水分・塩分補給を始めとする熱中症予防を行うことが基本です。「あと少しだから」「まだ練習が続くから」と気合いや根性で乗り切るのではなく、事前の準備をしっかり行い実践するようにしましょう。さて今回は膝のケガを起こしやすい「ニーイン・トゥアウト」というポジションとそれを改善するエクササイズなどをご紹介します。

ニーイン・トゥアウトとは


 「ニーイン」とは英語の「膝(Knee)」が「内側に入る(In)」状態のことを指し、膝が曲がるときに正面から見て内側に入ってしまう状態のことを指します(X脚傾向)。このときに膝の曲がる方向と、つま先の方向が一致している(つま先もやや内側に入る)と股関節を内旋させて体を動かすことになりますが、つま先の方向が膝とは違う方向を向いてしまうとケガのリスクが高まります。「トゥアウト」とは「つま先(Toe)」が「外側に向く(Out)」という状態を指すのですが、「ニーイン」と「トゥアウト」が同時に起こってしまうと膝の内側や外側に大きな負担がかかってケガをしやすくなります。典型的なスポーツ外傷に膝の半月板損傷や前十字靱帯損傷、鷲足炎(がそくえん)などが挙げられます。

股関節の動きをチェックしよう


 「ニーイン・トゥアウト」になりやすい選手には、その要因の一つとして股関節がうまく機能していない(動かせていない)ことが挙げられます。股関節のストレッチを行う時に片方の膝にもう片方の足をかけて「逆4の字」をつくり、お尻を伸ばす動作を行ってみましょう(股関節外旋)。股関節が十分に働いてしっかりと膝が外側に向いているでしょうか。そして今度は股関節内旋の肢位になる、いわゆる「おねえさん座り」ができるかどうかも確認してみましょう。

 このときに「おねえさん座り」(股関節内旋)ができ、「逆4の字」ストレッチ(股関節外旋)が十分に出来ない状態だと、より「ニーイン」になりやすいと言えます。股関節が十分に外旋できない状態は膝が内側に入りやすく、さらに着地動作などでつま先が膝と同じ方向にならない場合にケガにつながりやすいと考えられます。この傾向は一般的には女子選手に多くみられますが、男子選手も同様にチェックしておくようにしましょう。

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