目次

[1]足首の柔軟性をチェックしよう
[2]足首の動きをよくする


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村 典子です。

 連日暑い日が続いていますが、選手の皆さんは来たるべき目標に向けて日々練習等に励んでいることと思います。甲子園出場を果たしたチームの皆さん、おめでとうございます。地方大会で敗退したチーム、選手の分まで甲子園という舞台を楽しみ、全力で試合に臨んでほしいと思います。さて今回は足首のことについて取り上げたいと思います。足首の硬さは体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

足首の柔軟性をチェックしよう


 「足首が硬い…」と悩んでいる選手は少なくないでしょう。これは皆さんに限ったことではなく、以前に比べて環境の変化が影響していると考えられています。食事や勉強などは椅子に座ることが多く、直接床に座って正座やあぐらをかくことは少なくなりました。またトイレも洋式トイレが主流となり、深くしゃがみ込む和式トイレは使いづらいという人も増えてきました。このような生活環境の変化が柔軟性低下の背景にあると考えられています。

 まずは自分の足首をチェックしてみましょう。両足をそろえて立ち、その状態からしゃがみ込みます。かかとが浮かず、後ろに体勢を崩すことなく保持できますか? かかとが浮いてしまう場合は足首の柔軟性が低下していることが考えられます。後ろに転んだりしないよう周辺には気をつけてチェックしてみましょう。

足首の硬さは他の部位のケガにつながることも


 足首が硬いと捻挫しやすいといった足首に関わるケガを心配することと思いますが、足首の柔軟性は足首だけではなく、膝や腰、肩・肘といったさまざま部位のケガの遠因(えんいん:間接的な原因)となることがあります。特に野球は地面からの反力を受けてその力を下半身から上半身へ、そして最終的には手に持っているボールやバットに力を伝達することでパワーを発揮します。足首の動きが柔軟性によって制限されると、他の部位がそれを補ったり、体全体のバランスが崩れたり、無理な体勢で力を発揮しようとしたりするため(代償運動)、筋力的に弱い部分などを中心に大きな負担がかかってしまいます。足首が硬い選手は「腰が痛い」「肩が痛い」と訴えることも少なくありません。