目次

[1]小さな違和感を見逃さない
[2]クールダウンを怠らない


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 梅雨時期にもかかわらず、真夏を思わせるような暑い日々が続きますが、皆さんは元気に練習に励んでいるでしょうか。夏の大会も間近に迫り、甲子園という大きな舞台を目指して多くの学校がしのぎを削る時期となりました。さて今回は、試合で自分たちの実力を100%出し切るために、知っておきたいコンディショニングや試合への準備についてお話をしようと思います。試合までの期間が短いと飛躍的に技術がうまくなったり、体力が急激にアップしたりといったことは望めませんが、自分たちの実力を出し切るためにはどのようなことを行えばいいのでしょうか。

小さな違和感を見逃さない


 試合直前にケガをしてしまうと、100%どころか70、60%もしくはそれ以下の実力しか発揮できないこともあります。この時期から試合までの間はまず「予防できるケガ」をしないということです。わかりやすいのはウォームアップやクールダウン時に自分の動きや感覚を把握することです。ストレッチをしていても右側と左側では関節可動域(関節の動く範囲)が違ったり、筋肉の伸びに違いがあったり、軽い痛みを感じたり・・・といったことはわかりやすい小さな違和感の一つと言えるでしょう。これをそのままにしたまま練習を続けると、ふいの動作で肉離れを起こしたり、捻挫をしてしまったりといったことが考えられます。こうしたケガを未然に防ぐためにも体の変化に敏感になるようにしましょう。

クールダウンを怠らない


 体のコンディションを整えるためには「疲労をため込まない」ことも重要なことです。セルフコンディショニングとしてできることは練習後のクールダウンを習慣化して入念に行うことです。全体練習後に時間が取れないときは、帰宅して入浴後など体が温まった状態で行うようにしましょう。クールダウンを怠ると疲労物質が体外に排出されるサイクルが遅くなり、疲労が翌日以降にも蓄積された状態になります。この状態で練習を積み重ねていくと肩痛や肘痛、腰痛など疲労によるケガにもつながります。軽く体を動かしながら血流をよくすることが大切ですので、ジョギングやストレッチなどを行って疲労回復に努めましょう。