第247回 体重増加とコンディション管理2020年06月15日

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【目次】
[1]自粛時間で体重は変化した?
[2]極端な体重を落とさないこと/コンディションを崩さないために


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 今、現在も新型コロナウイルス感染予防を最優先に「新しい生活様式」を取り入れた日常生活が推奨されています。部活動についても、今までとは違った形で少しずつ再開しているところが多いのではないでしょうか。全国大会は中止となりましたが、皆さんが今まで積み上げてきた練習、トレーニングの成果を発揮できる舞台を、各都道府県の皆さんが検討・準備されていることと思います。

 どのような形であっても野球に対して真摯に向き合えるよう、選手の皆さんも心と体の準備をお願いします。さて今回は自粛期間中に思いがけず体重が増えてしまったときのコンディション管理と食事について考えてみたいと思います。

自粛時間で体重は変化した?



スナック菓子などの間食を控えることから始めよう

 地域によって期間の違いはあると思いますが、3月から5月にかけておよそ2〜3ヶ月は学校がお休みとなり、部活動も思うようにできなかったことと思います。各自がそれぞれの課題を持って自主練習をしたり、トレーニングをしたりしていたと思いますが、その間に体重が増えてしまった…という選手もいるでしょう。一般的に体重管理はエネルギーバランスの収支によって考えることができます。

(体重増加)摂取エネルギー > 消費エネルギー
(体重維持)摂取エネルギー = 消費エネルギー 
(体重減少)摂取エネルギー < 消費エネルギー

 体重増加のケースを考えてみると、運動量(消費エネルギー)は普段と比べて減っているにも関わらず、食べる量(摂取エネルギー)は減っていないことがまず考えられます。動いていないのに食べる量は同じだと体重が増えてしまうのは想像しやすいですよね。ただし体重の増加が単に食事量によるものだけではないこともあります。

 トレーニングなどで筋肉量が増えると、それに伴って体重は増加する傾向がみられます。筋肉と脂肪ではその比重が異なり、同じ体積あたりでは筋肉の方が脂肪よりも重いことがその要因として挙げられるからです。この自粛期間中に増えたものが筋肉なのか、それとも脂肪なのかは以前の測定データなどと比較するとわかりやすいと思いますが、現段階での体重・体脂肪率などを測定しておくことも、これからの変化を見る参考となりますので、ぜひ記録に残しておきましょう。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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