第237回 テーピングの考え方を知ろう2020年01月31日

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【目次】
[1]何のためにテーピングを行うのか
[2]テーピングの注意点


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。オフシーズン期も後半戦となり、トレーニングや技術練習、基本動作の反復練習などそれぞれのチームでいろいろなことに取り組んでいることと思います。やっていることに違いはあっても目指すところは「野球のパフォーマンス向上」「ケガを未然に防ぐ」ことではないでしょうか。さて今回はケガの再発予防に使われることの多いテーピングの考え方についてお話をしようと思います。

何のためにテーピングを行うのか



テーピングを行うと「安心してプレーできる」という選手も少なくない

【何のためにテーピングを行うのか】
 テーピングはもともと激しいぶつかり合いの多いアメリカンフットボールから発祥したといわれ、今では野球を含め多くのスポーツで利用されています。最もよく使われるのは「ケガの再発予防」です。一度ケガをしてしまった部位に対し、同じような動作を繰り返してまた同じところを傷めてしまわないようにテーピングを用いるケースがあります。この他にはケガをしやすい部位をあらかじめ保護する「ケガの予防」として使われたり、アクシデントによる突発的なケガが起こったときに、医療機関を受診するまでの「応急手当」として患部を固定するなど、テーピングを行うこともあります。またケガの不安感をやわらげるメンタル面でのサポート効果も期待できるといわれています。

テーピングの方法

【テーピングの方法】
 テーピングには関節可動域(関節の動く範囲)を制限し、痛みの出る動きをさせないようにする固定をメインとする巻き方と、皮膚に直接貼るタイプのテープを使用して筋肉や靭帯、腱の動きをサポートし、動きやすくする巻き方があります。固定をメインとする巻き方は、主にホワイトテープと呼ばれる非伸縮性のテープを用いて、動かす範囲を制限し、痛みを感じる動作を防ぐようにサポートします。サポーターと違って対象となる関節を保護するというよりは、ある特定の動きだけを制御する点が特徴的です。足首捻挫の場合であれば内側にひねらないように固定し、足首を前後に動かす動作(前後屈)などは制限なく動かすことができるといった具合です。筋肉や靭帯、腱の動きをサポートし、動きやすくする巻き方の場合は、例えば「肩が上がりにくい」ときにその動きをスムーズに行えるようにアシストするもので、キネシオテープなど伸縮性のあるテープをつかって行います。

【次のページ】 テーピングの注意点

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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