第219回 試合のパフォーマンスを支える補食2019年04月15日

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【目次】
[1]なぜ補食をとるのか
[2]パフォーマンスを支えるものを効果的にとるために


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 平成最後となるセンバツ高校野球大会は東邦高校の優勝で幕を下ろし、いよいよ夏の大会に向けての新たな戦いが始まったところも多いと思います。また連休などを控えて練習試合や遠征など、より多く実践練習を行うチームもあるでしょう。さて今回は試合のパフォーマンスを支える補食について、その役割や効果的な取り方などについてお話をしたいと思います。

なぜ補食をとるのか



試合中にエネルギー源が不足しないよう、補食を活用しよう

●補食をとる目的とは
 まずは補食をとる目的についておさらいをしておきましょう。野球選手に限らず、スポーツ選手にとって補食をとる目的は大きく3つ挙げられます。

1)運動中に消費されるエネルギー源を補給する
 スポーツやトレーニングなどで体を動かすと、体の中に蓄えてあるエネルギーを消費します。運動前にしっかりと蓄えた状態であっても、時間の経過とともに体を動かすエネルギーが不足するようになります。エネルギー不足の状態でプレーすることを避けるために、適度に補食をとり、エネルギー源を補給する目的があります。

2)運動時に失われる水分やミネラル分を補給する
 運動をしていると体温が上昇するため、その体温を下げようと汗をかくようになります。汗には水分だけではなく、カリウムやマグネシウム、鉄分と行ったミネラル分も一緒に排出されてしまいます。こうしたミネラル分が不足してしまうと血液中の電解質バランスが崩れ、足のけいれんなどを引き起こす要因ともなります。脱水・熱中症予防、足のけいれん予防のためにもこまめな水分・ミネラル分補給が必要になります。

3)運動で傷ついた筋線維を修復する
 3つめは体づくりに欠かせない筋線維を修復するために必要な栄養素の補給です。主に練習や試合後にタンパク質を含む食材をとるようにします。通学時間が長く、夕食までの時間が1時間以上空いている場合は、夕食までの「つなぎ」として軽く補食をとるようにするとと、小腹も満たされ、夕食にも大きく影響しないのでオススメです。

 試合でのパフォーマンスを支えるものとしては主にエネルギー源、水分、ミネラル分の補給が重要になってきます。これからを効果的にとるためにはどのようにすれば良いでしょうか。

【次のページ】 パフォーマンスを支えるものを効果的にとるために

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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