第216回 遠征や合宿時のセルフコンディショニング2019年02月28日

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【目次】
[1]移動、部屋、食事でのセルフコンディショニング
[2]チームで取り組みたいコンディショニング・チェック


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 いよいよ本格的な野球シーズンが近づいてきました。春になると遠征や合宿など環境を変えて練習を行うこともあると思いますが、皆さんはいつもどのように過ごしているでしょうか。今回は遠征や合宿を想定し、自分でできるセルフコンディショニングについて考えてみたいと思います。

移動、部屋、食事でのセルフコンディショニング



左のような足を投げ出す姿勢では腰が痛くなりやすい。足置きなどをうまく活用してみよう

長い移動時間への対応
 バスなどを使って長距離移動をしていると同じ姿勢を強いられて、腰や背中などが痛くなった経験があると思います。移動時はこまめに休憩をとって体勢を変えたり、立ったりできるような時間を設けることが大切です(1時間半〜2時間に一度は休憩)。またあらかじめクッションなどを用意しておき、気になるところに置いておくことも腰痛対策の一つです。また足元に何か足置きになるような台を準備し、膝の位置を少し高くするだけでも腰への負担が軽くなることがあります。

部屋での過ごし方
 ホテルや旅館の部屋は空気が乾燥しやすく喉を痛めやすいため、濡れたタオルや洗濯物などを干して部屋の湿度を上げるように心がけましょう。喉の痛みをが続くと、そこから発熱へとつながるケースも多いため、乾燥には十分に気をつけること。屋外から部屋に戻ったら、手洗い・うがいを必ず行うようにしましょう。これは喉を潤すだけではなく、感染症の予防にもなります。喉の痛みを感じるときは、渇いたタオルをのど元に巻き、保温すると改善することがあります。また一人部屋ではなく数名で部屋を使っている場合は、自分自身の体調が優れないと感じたら早めに指導者に伝えることも大切です(他の人にうつさないようにするため)。普段以上に疲労も蓄積しやすいので、十分な睡眠時間を確保することも心がけましょう。

食事について
 普段の食事とは異なり、バイキング形式の食事になることも多いと思います。さまざまな種類の食べものを見るとついついお皿に盛ってしまいますが、食べ過ぎもまたコンディションを崩してしまう一因となるので注意しましょう。どうしても不足しがちな野菜・果物類をはじめ、体を動かすエネルギー源となるご飯・パン・麺類などの炭水化物を十分にとり、肉・魚・卵・大豆といったタンパク質も意識してとるようにすると良いでしょう。試合前日は翌日のコンディションを考えて、お寿司や刺身といった生ものや天ぷらなど油が多く使われているものはなるべく避け、消化にいいものを取るように心がけましょう。

【次のページ】 チームで取り組みたいコンディショニング・チェック

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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