第203回 ケガを長引かせないようにする2018年10月15日

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【目次】
[1]ケガの状態を正しく把握する
[2]ケガの修復に必要な栄養素はとれていますか


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 野球に限らずスポーツをしているとどうしてもケガをしてしまうことがあります。ケガを長引かせないようにするためには、ケガをしたときに早めに適切な対応をとることが大切となってきます。限られた時間の中で、なるべく早く競技復帰するためにはどのようなことに気をつければ良いでしょうか。

ケガの状態を正しく把握する



ケガをしていない部位を中心に患部外トレーニングを行うようにしよう

 アクシデントによってケガをしたときは、応急処置としてのRICE処置を行った上で、病院を受診するか、しばらく経過観察を行うかを判断することになると思いますが、急性期のケガであれば受傷後2~3日をめどとして、状態が改善していくことが多いといわれています。

 これ以上痛みや炎症反応が続いたり、どんどんと悪化したりする場合、骨折や脱臼など明らかな外傷が見られる場合はすみやかに病院を受診しましょう。病院では見た目だけでは判断しにくいものも、レントゲン撮影やエコー検査、場合によってはMRIやCT検査などによってケガの状態がわかるようになります。「ケガをした部位がどれほど傷んでいて、修復にはどのくらいの時間がかかるのか」「リハビリテーションはどのように進めていけばいいのか」といったことを専門家と相談しながら早期復帰を目指しましょう。

「やっていいこと」と「避けておくこと」を明確にする

 病院で医師と話をするときには必ずメモ帳を持参するようにします。むずかしい医学用語はわからなくても、医師にこのケガの状態で「やっていいこと」と「避けておくこと」を確認することはそれほどむずかしいことではありません。足首を捻挫していても他の部位を鍛えてもいいのか、肘を痛めたときにランニングは行ってもいいのか、といった患部外トレーニングのできる範囲を確認し、できるところから行うようにしていきましょう。
 ケガの状態が良くなっていざ競技復帰の段階となっても、ケガの期間中にあまり体を動かしていないと、全身の体力レベルは落ちてしまいます。ケガの部位に対するリハビリテーションとともに患部外トレーニングもしっかりと行うようにしましょう。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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