第201回 シューズがあわないとケガをする2018年09月15日

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【目次】
[1]ランニングシューズやスパイクは消耗品
[2]足にあわないシューズはケガの一因に


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 早いもので暑い夏から秋の大会へと季節は変わり、試合で勝ち進んでいるチーム、残念ながら負けてしまったチームとそれぞれにまた課題をもって練習に取り組んでいることと思います。さて今回はスポーツ選手にとって大切な靴の話をしたいと思います。あわない靴を履き続けると、それが原因でケガにつながってしまうことも多いので、ぜひチェックしてみましょう。

ランニングシューズやスパイクは消耗品


シューズは消耗品。摩耗したり、傷みがひどいものはケガの原因にもなりやすい。

 まず今使っているランニングシューズやスパイクを見直してみましょう。側方部や前方部分に破れやほつれ、穴あきがないかどうかを確認します。こうしたシューズは毎日練習で使うものなので、一定期間使っているとどうしても傷んでしまい機能的にも不具合が生じるようになります。「ものを大切にすること」はとても大事なことですが、傷んだシューズを使い続けると、自分の足や膝、腰などに影響が及ぶことが考えられます。
 練習やトレーニングなどで使用するシューズ類は消耗品であるという意識を持ち、側面や前方部分に破損が見られたり、裏面のソールがすり切れた状態のものについては、新しいものを購入するようにしましょう。特にヒールカウンターと呼ばれるかかと部分がつぶれている場合はすぐに使用をやめ、新しいものを準備するようにしましょう。シューズの保護機能であり、かかとを踏んだまま立ったり、歩いたりするとシューズの機能そのものが失われます。かかとを踏んで歩くようなシューズの履き方は「アスリート失格」です。

シューズの選び方

 新しいシューズを準備してもそれが自分の足にあっていなければ、やはりケガを引き起こす原因となります。自分の足にあったシューズを選ぶ際のポイントをまとめておきます。

●なるべく午後の時間帯に購入する
 人間の足は朝と夕方でおよそ0.5〜1.0センチほど大きさが変化するといわれています。これは体重をかけて過ごしているうちに足裏のアーチ部分が荷重ストレスによって拡がってしまうことと、下肢に血液や水分などがたまりやすくなるためです。朝と夕方では足のサイズが変わってしまうので、なるべく午後の時間帯に購入したほうがよいということになります。

●かかとをあわせてフィット感をチェックする
 シューズは履き方によってもフィット感が違ってきます。靴を履くときはまず靴ひもをゆるめて足を入れ、かかとでトントンと軽く地面に押しつけて、まずかかとを靴に合わせるようにします。かかとの位置が固定されると、ぐらつかず動作も安定します。

●試し履きは両足で。片足荷重も忘れずに
 人間の足の大きさは左右対称ではありませんので、必ず試し履きは両足行いましょう。どちらか一方が短く、もう片方が長い場合は、大きいほうの足にサイズをあわせ、小さいほうは靴ひもなどで調節します。また試し履きのときは片足で立って確認することも大切です。片足に全体重をかけると、足裏の接地面積はさらに拡がります。走ったり、跳んだりといった動作ではさらに拡がるため、片足荷重で問題ないかどうかもチェックするようにしましょう。

 

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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