第197回 手軽にできる夏の暑さ対策2018年07月15日

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【目次】
[1]手軽にできる夏の暑さ対策
[2]夏野菜を利用して体内から冷やす


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 梅雨の時期が終わり、暑い夏がやってきました。甲子園を目指す地方大会も後半戦となり、勝ち上がって次の試合に臨む選手、そして新チームとなって新しい目標に向かって踏み出した選手とそれぞれの夏を過ごしていることと思います。今回は体の中にこもった暑さを解消する方法について考えてみましょう。

手軽にできる夏の暑さ対策


暑い時期はうちわや扇子を使い、風を利用して体を冷やそう

【風を利用して体を冷やす】
 体の中と外の温度差が大きく、体の中に熱がこもってしまう状態が続いてしまうと熱中症のような症状を起こすことがあります。グランドでプレーする場合は日射しを浴びることが多いですが、攻守交代でベンチに戻ってきたり、練習時に休憩をとったりするるときはなるべく日陰で過ごし、日光の影響を受けないようにしましょう。不用意に強い日射しの元で過ごし続けていると、紫外線による疲労を感じるようになります。またウォームアップやクールダウン、トレーニングの時にも必ず帽子は着用し、こまめな水分・ミネラル分補給を行うことも体調管理には必要不可欠です。

 体を外から冷却するのに活用したいのが扇風機やうちわ、扇子などといった風をおこすもの。風に当たると皮膚から熱が発散されて体の温度が下がりやすくなります。極端に風に当たっていると今度は体が冷えすぎて体調を崩すこともありますので、体を動かして汗をかいているときは必ず汗を拭いてから風に当たるようにすると良いでしょう。反対に熱中症のような症状のある選手を冷やすためには、霧吹きなどで体全体を湿らせてうちわや扇子などであおぐ方法も用いられます。

【冷たいものを利用する】
 氷を入れたビニール袋を用いて首元や頭を冷やしたり、濡れタオルを利用して顔や首元などを濡らしたりすることも暑さ対策としてよく行われます。冷やす部分を後頭部や頸部、脇の下、膝裏など大きな動脈の近くにある部位を中心に冷やすようにすると、汗もひきやすくなります。試合時には事前に氷や濡れタオルを準備しておくと良いですね。
 一方で冷たい食べ物に頼りたいという気持ちにもなるのですが、極端に冷たいものを食べすぎると胃腸が冷えてしまって消化・吸収といった働きが鈍くなってしまうことが考えられます。たまのご褒美で食べる分には構いませんが、毎日の習慣として冷たいものを摂り過ぎるのは控えておきましょう。

【次のページ】 夏野菜を利用して体内から冷やす

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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