第196回 試合当日のトラブルに対応する2018年06月30日

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【目次】
[1]試合当日のトラブル 腹痛、発熱
[2]試合当日のトラブル 爪が割れた時と足がつった時


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 早い地域ではすでに夏の地方大会が始まっています。三年生の皆さんにとってはこの大会が最後の公式戦ですね。今まで積み上げてきたものが、試合という大舞台で十二分に発揮できるよう、準備して臨んでもらいたいと思います。さて今回はそうした試合当日に思わぬアクシデントに見舞われたときの対応について、確認しておきましょう。

試合当日のトラブル 腹痛、発熱


筋温が上昇すると自然と体温も上昇する。こまめな水分補給を適切な冷却を忘れずに。

【試合当日にお腹が痛くなったら…】
 前回の「ベストコンディションをもたらす試合前日の過ごし方」でも書きましたが、試合前日の食事は当日のコンディションに大きく影響します。特に胃腸に負担をかけないよう、脂質が多く消化に時間のかかるものや、お刺身やお寿司などの生もの、食物繊維を多く含む根菜類、普段食べ慣れていないものについては、なるべく控えるようにします。それでも当日お腹の調子が悪くなってしまうケースがあります。食べすぎ、冷たいものの摂り過ぎなど消化不良が原因と考えられるものや、食べ物にあたってしまった食中毒、試合前のストレスなどによっても腹痛を起こすことがあります。

 もし試合前に下痢や腹痛が起こってしまったら、まずはあせらずトイレで用を済ませ、痛みがおさまったところでお腹を冷やさないように温かい飲み物をとるようにしましょう。お腹をくだしてしまうと脱水症状を引き起こします。水分をとって「またお腹が痛くなったら…」という不安はあると思いますが、少しずつこまめに水分をとりながら様子をみましょう。冷たい飲み物や炭酸飲料などは胃腸を刺激しやすいので避けるようにします。

【発熱したかもしれない…】
 試合当日になって体調が優れないときがあるかもしれません。わかりやすい発熱のサインとしてはのどの痛みや、関節の痛み、悪寒、体のほてりや熱感などが挙げられます。体を動かすと体温はさらに上がるため、ムリをしないことがまず優先されます。発熱した状態が続き、さらに灼熱の炎天下でプレーをするとさらにコンディションを崩す可能性が高くなるからです。その上でこまめな水分補給、氷や保冷剤などを利用して首の後ろや脇の下などを冷やすようにすると、体温の急上昇をおさえることができます。また発熱時はビタミンCをいつも以上に消耗するので、ビタミンCを含んだ果物や水分なども積極的にとるようにしましょう。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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