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【2015紀の国わかやま国体】国体の見どころ、楽しみ方を一挙に紹介!

2015.09.25


昨年、優勝を決めた明徳義塾

 27日に開幕する2015紀の国わかやま国体。国体といえば、夏の甲子園で顕著な成績を収めた学校と開催県の学校が登場するが、これまで国体を観戦したことがある球児は少ないのでは?今回は、国体の様子や、今大会の注目選手などを一挙紹介していきます!

楽しんでプレーしている選手を楽しんでみられるかがポイント!

 国体の試合の雰囲気は、甲子園がかかった秋や夏、また夏のシード入りを懸けた春の大会と違って、張り詰めた雰囲気はあまりない。どこか楽しそうに野球をやっている。

 3年生は現役生活を終えており、後輩たちの練習を優先して、時間が空けば自分たちの練習をする。せっかくの国体では、「辛く」ではなく、「楽しく野球を終えよう」という思いが見える。

 プレーする選手の顔つきを見ると、笑顔が多い。一部、次のステージへ向けて自分をアピールしたいという選手もいて、実際に昨夏、甲子園に出場し、プロ志望届けを提出したが、NPBからの指名がなく、今年は四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスで現在プレーをする吉田 嵩(長崎海星)もその一人だ。

 それでも、多くの選手は、笑顔でプレーしている姿が見受けられる。そういった部分から、今までと違った選手やチームの素顔が分かる。そういう姿を見るのが好き!という方は国体観戦はオススメだ。

 国体甲子園出場校が中心ということもあって、馴染みのある選手が多く出場しているため、甲子園のヒーローたちを間近で見られるチャンスなのである。

 次のページでは、国体に出場する注目校&注目選手を一挙紹介!

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[page_break:早稲田実、仙台育英、敦賀気比、東海大相模など甲子園を沸かせた学校が数多く登場!]

早稲田実、仙台育英、敦賀気比、東海大相模など甲子園を沸かせた学校が数多く登場!

清宮幸太郎(早稲田実業)

 今回の出場校は話題校、注目選手が多い。その話題性は去年以上といっていいかもしれない。

 選抜優勝の敦賀気比からは、エース・平沼 翔太第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップでもキャプテンを務めたファイター・篠原 涼など個性溢れる選手たちの高校最後の雄姿を見届けるチャンス。選手権優勝の東海大相模からは小笠原 慎之介吉田 凌のダブルエースの高校生活最後の登板機会を和歌山で見届けることができるのだ。

 選手権準優勝の仙台育英は投打の柱である平沢 大河佐藤 世那の2人に加え、郡司 裕也青木 玲磨といった実力派レギュラーの活躍も見逃せない。

 早稲田実業清宮 幸太郎加藤 雅樹といった人気と長打力を兼ね備えたスラッガー2人の打撃が爆発なるか。特に清宮は先日行われたブロック予選で2試合連続の本塁打(計3本)を放っており、大きな騒ぎになりそうだ。

 小さな体から140キロ台の速球を投げ込み、実力、容姿の両面で注目を浴びている成田 翔秋田商)投手はプロ志望の思いが強く、ドラフト候補として改めてチェックが入りそうだ。

 U-18ワールドカップで最優秀防御率を残した上野 翔太郎投手、同じくU-18ワールドカップに出場した伊藤 寛士捕手のバッテリーが注目の中京大中京、プロ志望届けを提出した大型外野手・大瀧 愛斗花咲徳栄)、甲子園で3本塁打を放った山本 武白志(九州国際大附)、独特な投球フォームで打者を幻惑する比屋根 雅也興南)など、実力派の選手が多く登場。

小笠原慎之介(東海大相模)

 第1回全国中等学校優勝野球大会の優勝校で、この夏高校野球100周年という記念すべき年に、甲子園出場するだけではなくベスト16入りした京都鳥羽、そして開催地・和歌山県の智辯和歌山は、甲子園で悔しい敗戦をしただけに、自慢の打棒を見せていきたいところ。

 そして、今年はいきなり選抜優勝の敦賀気比選手権優勝の東海大相模との春夏の優勝校対決が初戦から実現。優勝投手となった平沼 翔太小笠原 慎之介の投げ合いとなれば、かなり盛り上がることは間違いない。この対決によって一気に国体のボルテージは上がっていくであろう。

 甲子園を沸かせた選手たちが、ぜひ和歌山の舞台でも観客を沸かせるパフォーマンスを見せることに期待したい。

(文=河嶋 宗一


関連記事
・2015年国民体育大会特設応援サイト
・2015年秋季大会特設ページ
・第97回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

2015紀の国わかやま国体応援サイト

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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