【秋季神奈川県大会】日大藤沢vs桐光学園など初戦から好カード満載!注目のカードを一挙紹介!
9月5日に開幕する秋季神奈川県大会。東海大相模が甲子園優勝を決めたことで盛り上がりを見せている神奈川県だが、夏だけでなく、来春も神奈川旋風を巻き起こすために、何としてもセンバツ出場を勝ち取っていきたいところ。今年の特徴としてはいきなり初戦から好カードが実現したり、強豪の近くに対抗馬となる学校が集結するなどしており、序盤から見応えのあるゲームが期待できる。それでは、今大会の注目ブロック、注目カードを紹介していきたい。
東海大相模は横浜、桐蔭学園と同ブロックとなり最激戦区のブロックに!!
北村 朋也(東海大相模)
45年ぶりに選手権優勝を飾った東海大相模は推薦で県大会出場。初戦で横浜桜陽と対戦することが決まった。
前チームから投げている速球派右腕・北村 朋也、左腕・山田 啓太が残るとはいえ、優勝したチームの主力のほとんどは3年生だったため、戦力は大きく入れ替わる。新チームの状態はかなり未知数で、この秋は苦しい戦いが強いられることが予想されるが、その中でも勝ち抜ける強さがあるか注目をしていきたい。東海大相模と同ブロックの強豪校は、横浜、武相、桐蔭学園、法政二など。
横浜は、横浜学園と城郷の勝者と対戦。投手は藤平 尚真、石川 達也の二枚看板だ。打線では公家 響、増田 殊など中軸に長打力、確実性、勝負強さを持ったプレーヤーが名を連ねており、地区予選でも格の違いを見せつけてきた。やはり今年の優勝候補に挙がるチームであろう。もしこのまま勝ち進んで東海大相模との試合が準々決勝で実現するとなれば、大会日程通り進めば、19日の第1試合となる。そうなれば、[stadium]保土ヶ谷球場[/stadium]に、多くの人が詰めかけることは間違いない。
また、投手力をウリにする桐蔭学園と強打の打線である武相の初戦対決も注目だ。そして法政二は、平塚江南と鎌倉学園の勝者と対戦。法政二は地区予選で3連勝しており、攻撃力が高く、県大会へ向けてさらに状態を高めていきたい。また、夏は4回戦まで勝ち進み、秋の予選では慶應藤沢、日大藤沢が集まった強豪ブロックで2勝1敗の成績を収め県大会出場を決めた鎌倉学園も注目の好チームだ。
相模原、横浜創学館、山手学院が集まったブロックも見逃せない!
横浜創学館、相洋などが集まったブロックも注目の好カードが多く、いきなり横浜創学館と相模原が激突することとなった。お互い打線に力があり、試合展開次第では打撃戦になる可能性も十分にあるだろう。
同ブロックには相洋、そして桐蔭学園を甲子園に導いた土屋 恵三郎監督の下、着実に力をつけつつある星槎国際湘南などがおり、こちらも見逃せない。
また打線がウリの藤沢翔陵や、まとまりで勝負する相模原総合、夏ベスト8の山手学院の3校の躍進が期待される。
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桐光学園vs日大藤沢…夏4強同士の対戦が実現!
中川 颯(桐光学園)
桐光学園のブロックも強豪校が多く集まっており、こちらも熾烈なブロックになりそうだ。
桐光学園はいきなり日大藤沢と対戦することになった。夏の4強同士が秋の県大会初戦で対戦することは珍しく、こちらも盛り上がりを見せそうだ。桐光学園は強打者・中川 颯、機敏な動きを見せる逢坂 倫充など打力が高い選手が揃っており、その他にも新戦力としてどんな選手が出てくるのか注目である。打撃だけではなく、守備もしっかりした好チームなので、上位進出が予想されるだろう。日大藤沢は、前チームから主戦投手として投げている左腕・大倉 和樹の投球に注目が集まる。
そして同ブロックには、神奈川橘、三浦学苑、好遊撃手・坂下 汰一がチームを引っ張る柏木学園などのしぶといチームも揃っている。
その他注目するのは慶應義塾と横浜隼人vs神奈川住吉の勝者との対戦だ。慶應義塾は地区予選の3試合全てで二桁得点を挙げており、打線が好調。前チームは3年生が中心だったため実力は未知数な部分もあるが、力のあるチームであることは間違いない。
横浜隼人は神奈川住吉と対戦。予選の3試合で合計61得点と強力打線を誇る横浜隼人。チームが入れ替わっても強打者が出てくるのがこのチームの強みであり、好レベルの選手が集まる県大会でも破壊力抜群の打撃を見せることができるか。
神奈川住吉は地区予選で例年、健闘を見せる大師に2対1で競り勝ち、さらに神奈川橘とも1対3と接戦を演じるなどチーム力が高く、県大会でも接戦に持ち込んでいきたいところ。
また慶應義塾と横浜隼人と同ブロックなのは、昨秋県大会優勝の平塚学園だ。経験豊富なエースの高田 孝一は、140キロ前後の速球、キレのあるスライダー、カーブ、フォークのコンビネーションがハマった時の投球は簡単には打ち崩せない。ポイントとなる試合でどれだけベストピッチングができるかが鍵となる。
横浜商大、向上のブロックはどこが勝ち上がってもおかしくない実力校が揃う
横浜商大や向上が集まったブロックは実力が均一しており、どこが勝ち上がってもおかしくないブロックになりそうだ。
打力のある横浜商大は橘学苑と大和南の勝者と対戦。さらに向上は、地区予選で湘南学院を6対5で破り、3連勝で県大会出場を決めた神奈川横須賀と対戦。接戦が予想されそうだ。また日大高は守備力が高い光明相模原と横須賀工の勝者と2回戦で対戦することが決まり、見応えあるカードが実現しそうだ。
またこの夏、4回戦で桐光学園に4対5と接戦を演じるなどチーム力が高い横須賀総合は、公立校では力のあるチームとして知られる鶴嶺と藤沢西の勝者と対戦する。さらに強豪・立花学園は湘南と藤沢工科の勝者と対戦。湘南は伝統的に左の好打者が多いチームだが、どちらが勝ち上がっても接戦が期待できるだろう。
また復活を目指す横浜商は神奈川高津と川崎工科の勝者と対戦。この秋で躍進を果たすことができるか。
この秋は、初戦から多くの好カードが実現した。試合結果次第ではその後のチーム編成にも大きく影響しそうで、一つ一つの結果が見逃せない大会となるだろう。
(文=河嶋 宗一)
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