第196回 【第97回香川大会展望】強豪ブロックに立ち向かう秋春四国王者・英明 ノーシード勢にもチャンスあり2015年07月10日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]第1シード・英明ブロック
[2]シード校・三本松ブロック / 第2シード・丸亀城西ゾーン
[3]シード・高松南ブロック

 6月30日(火)に昨年と同じく40校が参加し、香川県高松市の朝日新聞社高松総局で組み合わせ抽選会がおこなわれた「第97回全国高等学校野球選手権香川大会」。連続四国大会優勝の第1シード・英明が強豪ブロックに入ったことにより、風雲急を告げる展開となりつつあるレクザムスタジアム(香川県高松市)での熱き戦いの展望と「高校野球ドットコム」ならではの他にはない直前情報を、シード校ブロック別に追っていきたい。

第1シード・英明ブロック

田中 寛大(英明)

 10校中、甲子園出場経験校が5校。加えて昨年準優勝の大手前高松や、定年退職に伴い今年「最後の夏」を迎える知将・搆口 秀敏監督率いる坂出もこのブロック。連続四国大会優勝の圧倒的な実績から抽選会前は大本命視されていた第1シード・英明だが、4年ぶり夏の甲子園への道のりは非常に厳しくなった。

 それでも英明のタレントは他を圧倒している。投手陣は制球力を高める田中 寛大(176センチ78キロ・高松市立古高松中出身)(インタビュー【前編】【後編】春季四国大会で存在感を示した中西 幸汰(168センチ64キロ・高松市立香川第一中出身)の3年生左腕2枚看板が健在。1番・酒井 勇志(3年・中堅手・171センチ68キロ・多度津町立多度津中出身)から始まり、春季四国大会7打数7安打の橋本 駿輔(3年・二塁手・167センチ64キロ・右投右打・浜寺ボーイズ<大阪>出身)、森山 海暉(3年・遊撃手・167センチ64キロ・三木町立三木中出身)、上原 慧(3年・右翼手・172センチ68キロ・高松市立古高松中出身)と続く上位打線も強力である。

 ただ「12人目以降」の戦力強化は果たせていない現状に、最近の練習試合では首を傾げるシーンも多い香川 智彦監督。最大の敵「満足感」をセンバツ直後のような「飢餓感」に変えられるかが、彼らが名実共に「無敵艦隊」の称号を得るポイントとなりそうだ。

 一方、打倒英明を掲げるチームたちも準備に余念はない。初戦で対戦する高松西は投打の大黒柱・岡 遼世(3年・投手・174センチ75キロ・右投右打・高松市立紫雲中出身)を中心としたバランスのよいチーム。「奪・進塁」を掲げる大手前高松は練習試合を通じ、最速146キロ右腕・香川 瑞貴(3年・181センチ76キロ・右投右打・高松市立紫雲中出身)を含めた継投策など、想定しうる全てのケースを試している。

 ここには好カードも2つ。大会初日に組まれた坂出vs尽誠学園と、7日目に組まれた香川西vs丸亀である。

 坂出vs尽誠学園は、独創的なフォームから最速140キロのストレートを中心に威力あるボールで押す左腕・鍋島 巧(3年・174センチ71キロ・宇多津町立宇多津中出身)と、1番としても中田 翔2009年インタビュー2014年インタビューばりのノーステップ打法から強いスイングを見せる香川 大典(3年・捕手・179センチ78キロ・右投右打・丸亀市立南中出身)が組む坂出バッテリーに対し、昨年10月より14年ぶりに監督へ復帰した松井 義輝監督の下、1年春四国大会優勝投手のエース・新納 豊(3年・181センチ68キロ・右投右打・生駒ボーイズ<奈良>出身)の回復急な尽誠学園が8年ぶりの栄冠への意思をいかに出せるかが焦点。

 そして6月29日に来年4月1日から「四学大香川西」への校名変更が発表された香川西は現校名で挑む最後の夏。辻林 滉稀(3年主将・中堅手・右投右打・172センチ66キロ・大阪狭山ボーイズ<大阪府>出身)や西井 一貴(3年・右翼手・右投左打・168センチ62キロ・交野シニア<大阪府>出身)などの俊足選手を軸に、まずは軟投派サイド・小早川 翔(3年・投手・175センチ69キロ・高松市立国分寺中出身)などを擁し、攻守に粘り強く戦う一昨年王者・丸亀を下して3年ぶりの甲子園へ近づきたい。

香川県の高校のコラムを一挙紹介!
(県立三本松、英明、大手前高松、県立坂出、県立高松北、県立小豆島)
香川県のチームに、この夏にかける熱い思いを聞きました!
【僕らの熱い夏】県立小豆島高等学校(2015年07月01日公開)
【僕らの熱い夏】高松中央高等学校(2015年06月16日公開)
【僕らの熱い夏】県立多度津高等学校(2015年05月27日公開)

関連記事
・第97回全国高等学校野球選手権大会特設ページ
・夏よりも熱い!全国の野球部に迫った人気企画 「僕らの熱い夏2015」
・2015年の全国各地の高校野球を占う!

このページのトップへ

【次のページ】 シード校・三本松ブロック / 第2シード・丸亀城西ゾーン

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第950回 【香川大会総括】「サプライズ」「羽ばたく2年生」「復活」「救世主」 そして本命が頂点へ【大会展望・総括コラム】
第41回 習志野の撃破は必然だった 鶴岡東は「個性的な選手」が揃ったチームだ【101回大会特集】
履正社vs津田学園【第101回全国高等学校野球選手権大会】
鶴岡東vs高松商【第101回全国高等学校野球選手権大会】
第27回 四国勢の逆襲か?過去10年間における「初戦勝率」から分析【101回大会特集】
第953回 大会4日目は選抜準優勝の習志野が登場!すべて実力校対決の4日目4試合の見所!【大会展望・総括コラム】
津田学園vs静岡【第101回全国高等学校野球選手権大会】
第40回 高松商(香川)【23年ぶり20回目】【第101回全国高等学校野球選手権大会 チーム紹介】
城南vs阿波【徳島県 2019年夏の大会 第101回選手権徳島大会】
志度vs三本松【香川県 2019年夏の大会 第101回選手権香川大会】
第983回 豪快かつ緻密な「二刀流」!村田 龍哉投手兼三塁手・徳島商(徳島) 【2019年インタビュー】
第965回 憧れは中田翔!2年生4番・西野力矢(大阪桐蔭)はチームの勝利の為に打ち続ける 【2019年インタビュー】
第853回 「強い人間性」で150キロ・高卒プロをつかみ取る 加茂 優太(藤井学園寒川2年・投手) 【2018年インタビュー】
第833回 今年の高松商のエースは研究心旺盛。目指すは全国屈指の左腕へ 香川 卓摩(高松商) 【2018年インタビュー】
第739回 「超攻撃的リードオフマン」聖地での躍動を誓う 水野 達稀(丸亀城西) 【2018年インタビュー】
上原 慧(英明) 【選手名鑑】
鵜川 直哉(高松商) 【選手名鑑】
浦 大輝(高松商) 【選手名鑑】
香川 瑞貴(大手前高松) 【選手名鑑】
片山 雅斗(阿南工) 【選手名鑑】
桒嶋 流星(志度) 【選手名鑑】
酒井 勇志(英明) 【選手名鑑】
杉本 大樹(藤井学園寒川) 【選手名鑑】
高田 篤志(藤井学園寒川) 【選手名鑑】
田中 寛大(英明) 【選手名鑑】
中田 翔(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
中西 幸汰(英明) 【選手名鑑】
鍋島 巧(坂出) 【選手名鑑】
新納 豊(尽誠学園) 【選手名鑑】
西井 一貴(香川西) 【選手名鑑】
橋本 駿輔(英明) 【選手名鑑】
藤井 亮(観音寺中央) 【選手名鑑】
溝田 悠人(履正社) 【選手名鑑】
三好 大倫(三本松) 【選手名鑑】
森崎 友星(高松中央) 【選手名鑑】
森山 海暉(英明) 【選手名鑑】
山上 代貴(丸亀城西) 【選手名鑑】
阿南工・阿南光 【高校別データ】
阿南工・新野・阿南光 【高校別データ】
英明 【高校別データ】
大手前高松 【高校別データ】
阿南工 【高校別データ】
香川中央 【高校別データ】
香川西 【高校別データ】
観音寺中央 【高校別データ】
坂出 【高校別データ】
坂出商 【高校別データ】
三本松 【高校別データ】
志度 【高校別データ】
小豆島 【高校別データ】
尽誠学園 【高校別データ】
藤井学園寒川 【高校別データ】
高松 【高校別データ】
高松工芸 【高校別データ】
高松桜井 【高校別データ】
高松商 【高校別データ】
高松一 【高校別データ】
高松中央 【高校別データ】
高松西 【高校別データ】
高松東 【高校別データ】
高松南 【高校別データ】
津田 【高校別データ】
藤井 【高校別データ】
丸亀 【高校別データ】
丸亀城西 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム