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【第97回和歌山大会展望】今年も初戦から注目カード目白押し!夏を制するのはどこ?

2015.06.22

 
第97回全国高等学校野球選手権和歌山大会の抽選会が20日に行われ、準々決勝までの組み合わせが決まった。
抽選会では
春季大会の上位4校がシードとしてA~Dのブロックに振り分けられた後、シード以外の35校が順にクジを引いていった。今年も準決勝以降は再抽選となる。

市立和歌山、智辯和歌山、桐蔭の「全国組」が揃ったBブロック

春野 航輝(智辯和歌山)

【Aブロック】 シード:紀北工
 創部50年目で初めてシードを獲得した紀北工と、

優勝
ベスト8(試合レポート)の箕島の対決に注目が集まる。紀北工は粘り強いピッチングが持ち味のエース・瀬岡 渉(3年)を中心にした守りのチーム。箕島はレギュラー7人が2年生と若いチームで勢いがつくと怖い。中村 光(2年)、福居 蓮矢(2年)と左右のエースも安定している。
開幕戦に登場する和歌山東

準優勝校。津森 宥紀(3年)、春木 耀平(3年)、出島 史也(3年)の3投手を擁し、捕手の山本 礼斗主将(3年)がチームをまとめる。対する笠田
昨夏
2回戦で敗れた相手にリベンジを狙う。夏は
2011年を最後に勝ちがなく、久々に勝って校歌を歌いたい。

【Bブロック】 シード:智辯和歌山
 昨夏決勝を戦った市立和歌山智辯和歌山選抜出場の和歌山桐蔭がこのブロックに入った。
智辯和歌山新人戦秋の県大会を勝てなかったが、を制して自信をつけた。山本 龍河(3年)、西山 統麻(3年)、春野 航輝(3年)のクリーンアップは和歌山では群を抜いている。課題はエース・齋藤 祐太(3年)に次ぐ投手陣。例年なら高嶋 仁監督の戦い方はエースを大会後半まで極力温存させるが、今回の相手関係をどう考えて投手起用するかに注目だ。

相手となる有田中央は、は初戦で敗れたがシードを獲った紀北工と1点差の接戦を演じた。今回も初戦で強豪となったが、先取点を挙げて相手を慌てさせる展開に持ち込みたい。
連覇を狙う市立和歌山は、捕手の田中 佑汰(3年)と、中山 将太(3年)、西山 翔真(3年)の三遊間が甲子園経験者。初戦の相手である那賀も力があり、好勝負が期待できそう。
選抜出場の和歌山桐蔭は大会初日に登場。エース・伊澤 由紘(3年)のピッチングと甲子園で活躍した橋中 基岐(3年)の打撃に注目。初戦の相手、和歌山新宮との伝統校対決は5年ぶりとなる。

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僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!
[page_break:Cブロックでは注目の初戦、日高中津vs初芝橋本が実現]

Cブロックでは注目の初戦、日高中津vs初芝橋本が実現

黒瀬 健太(初芝橋本)

【Cブロック】 シード:日高中津
3位準優勝日高中津の相手に、新人戦優勝初芝橋本が決まると、抽選会場がざわついた。
日高中津はエース・栗栖 悠太(3年)が安定。打線も4番・増田 雄亮(3年)を柱に力強い。初芝橋本は6月20日時点で高校通算93本塁打の4番・黒瀬 健太(3年)を中心とした打のチーム。はケガで一塁を守っていた黒瀬だが、6月中旬に捕手復帰を果たし、「感覚も戻ってきました」と表情は明るい。新人戦秋の県大会で2度対戦し1勝1敗。決着の夏はどちらに軍配が挙がるかに注目だ。
日高中津初芝橋本の勝者が3回戦で対戦する可能性があるブロックに入ったのが和歌山橋本。エースの米田 知弘(3年)は140キロ近い直球が自慢の好右腕だ。

【Dブロック】 シード:和歌山田辺
ベスト4の和歌山田辺とベスト8(試合レポート)の和歌山熊野が初戦で激突。和歌山田辺はエースの土井 敦俊(3年)、主将の出羽 遼大(3年)と投打の柱が昨年のチームから経験を積んできた。和歌山熊野は坂本 公志(3年)と新宅 優也(3年)の継投がカギ。両校は6月20日抽選会の日にも練習試合をしていたそうで、不思議な縁がありそうだ。
南部龍神小川 祐一郎(3年)と県立和歌山商吉中 勇人(3年)の好投手同士が1回戦で対決。勝者はこれも好投手と評判の北畑 裕士(3年)を擁する和歌山海南と対戦する。
ベスト8(試合レポート)の紀央館久保 和馬(3年)はドラフト候補に名が挙がる強肩捕手だ。

(文=松倉 雄太

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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