第136回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選展望 「各ブロックに強豪校が点在!」
第136回九州地区高校野球大会鹿児島県予選の組み合わせ抽選会が3月8日、鹿児島市の鶴丸高校文化館であり、連合3チームを含む75校69チームの対戦カードが決まった。
鹿城西、鹿実など軸に優勝争い
竹之内 恒輝(鹿児島情報)
大会は21日に開幕し、4月4日まで(※準決勝前日の4月2日は休養日)、鹿児島市の[stadium]県立鴨池[/stadium]、[stadium]鴨池市民[/stadium]、[stadium]姶良総合運動公園野球場[/stadium]の3球場で春の九州大会を目指した熱戦が繰り広げられる。開会式の選手宣誓は鹿児島国分の半下石 大和主将が務める。 今大会の優勝、準優勝校とセンバツに出場する神村学園の3チームが九州大会(4月18日~23日・佐賀)に出場する。
抽選会では、昨秋準優勝の鹿児島城西をはじめ、出水、加治木、出水中央、鹿児島実、鶴丸、鹿児島川内の8強以上の成績を残した7校がシードされ、残りチームがフリー抽選で対戦カードが決まった。優勝争いは第1シード鹿城西を中心に鹿実、加治木、出水などが絡んでくるか。組み合わせを4つのパートに分けて大会の展望を予想してみる。
【鹿児島城西―志布志】
第1シード鹿児島城西が頭一つ抜けている印象がある。右横手の上原幸真(2年)、右の本格派の平将太(1年)、左腕・渡邊雄大(2年)とタイプの違う3投手陣が安定しており、ライバル神村学園のいない大会で負けるわけにはいかない。好投手・竹之内恒輝(2年)を擁する鹿児島情報や、投打のバランスがいい加治木工など実力校との対戦が予想される序盤で波に乗れるか。強力打線を擁するれいめい、種子島なども虎視眈々と上位をうかがう。
【鹿児島実―出水中央】
第5シード鹿児島実が戦力的に充実している。核弾頭・室屋太郎(2年)、新2年生で4番の綿屋 樹ら左の好打者がそろい、打線の破壊力は県下トップクラス。エース有村 健太(2年)に続く投手陣の柱ができれば安定した上位の戦いができそう。シード出水中央は粘り強さが身上。スター選手はいないが、終盤の集中力で勝ち上がった秋以上の成績を目指す。これを追いかけるのは大隅地区の強豪・鹿屋工、尚志館あたりか。鹿児島南と武岡台の一戦は好勝負が期待できそう。
【加治木―鶴丸】
実力校が名を連ね、シード校といえども気が抜けない展開になりそう。第3シード加治木はエース濵田 隆太朗(2年)を中心に攻守にまとまりがあり、第6シード鶴丸も投打に高いレベルでまとまっている。樟南、鹿児島商の伝統校同士が初戦で激突。2回戦屈指の好カードだ。左右2枚看板の好投手を擁する薩南工をはじめ、加世田、鹿児島水産の南薩勢、
秋のシード校・鹿児島や機動力野球の徳之島なども、スキあらば上位進出をうかがう。
【鹿児島川内―出水】
実力伯仲の公立校がひしめいており、最大の激戦パートになりそう。昨秋19年ぶりの4強入りを勝ち取った出水は、左腕エース濵島 隆良(2年)、4番・児玉 大地(2年)と頼りになる投打の主軸がいて泥臭い野球が持ち味。夏秋連続8強入りのシード鹿児島川内は接戦を勝ち抜く勝負強さに定評がある。好投手・前山 優樹を擁する鹿児島大島との初戦は見逃せない好勝負が期待できそう。夏4強の国分中央も面白い存在。伊集院、鹿児島工、鹿児島玉龍、枕崎、鹿児島松陽とどこが勝ち上がってもおかしくないチームが名を連ねている。
(文・政 純一郎)
今回のコラムに登場した学校の野球部訪問は以下から!
尚志館高等学校(2013年01月09日公開)
県立松陽高等学校(2012年02月09日公開)
れいめい高等学校(2011年08月16日公開)
県立志布志高等学校(2011年05月03日公開)