目次

[1] 東海大四と競り合いを演じた北見工が一歩リードか
[2] 旭川地区、十勝地区も混戦!ダークホースはクラーク記念国際

 過去5年間、すべて違う学校が甲子園に出場している北北海道。今年の北北海道はどんな1年になるのか。また各支部の注目校を紹介していきたい。

東海大四と競り合いを演じた北見工が一歩リードか

紀國 駿介(北見工)

 今年も本命なき混戦状態が続きそうだ。飛び抜けた学校がない分、どこのチームにもチャンスがある。実際、過去5年間、北北海道から春夏合わせて7度の出場機会があったが、すべて違う学校が切符をつかんでいる。 10年夏旭川実11年夏白樺学園12年春女満別12年夏旭川工13年春遠軽13年夏帯広大谷14年夏=武修館。甲子園出場は決して遠い夢ではない。

 一番の注目株は、21世紀枠候補校に選ばれた北見工だ。投手陣がしっかりしている。1年生エースの中川 裕元は180センチの長身から130キロ後半の直球を投げ、制球力に優れている。昨秋の北海道大会1回戦では、強豪校の札幌第一に10安打を許しながら、粘り強い投球で2失点完投勝利を挙げた。昨夏エースだった紀國 駿介(2年)も控える。右肘を痛めて、昨秋は背番号9を背負ったが、北海道大会2回戦では函館工に3失点完投勝利した。

 2枚看板がフル回転しての快進撃は、大きなインパクトを与えた。とくに、昨秋の北海道大会準々決勝・東海大四戦は9回二死からの逆転負けという“悲劇”もあって、語り草になっている。2対1と1点リードで迎えた9回裏、二死二塁、平凡な内野ゴロで試合終了と思いきや、失策を発端にサヨナラ負けした。結果的に東海大四優勝して、センバツ出場を決めただけに、選手たちは72年夏以来となる甲子園をグッと近くに感じたはずだ。

 近年、北見勢の躍進が著しい。12年春には女満別13年春には遠軽が甲子園に出場した。北海道高野連の小嶋 仁章専務理事は「指導者が勉強会を開いたり、連係を密にして、地元の子供たちを大事にしている成果が出ているのではないしょうか」と指摘する。能力の高い選手は札幌の高校に進学することもあったが、最近は地元に残る傾向が強くなっている。

 この北見支部で今年6月13、14日、北海道高野連の主催で大阪桐蔭を招いての招待試合が行われる。北海道の出場校は、昨秋北海道大会東海大四のほか、道東地区(北見、十勝、釧根の各支部)を代表して北見工白樺学園中標津が選ばれた。地方のチームにとって、悩みの種は遠征の負担だ。昨夏甲子園を制覇した大阪桐蔭を迎えての招待試合は、本番の夏を直前に控えたチームにとって願ってもない経験の場となる。出場できないチームにとっても、全道や全国レベルの試合を生で見られるメリットは大きい。この夏、北海道内各地で大阪桐蔭効果を期待したい。

2015年度 春季高校野球大会 特設ページ
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