第63回秋季四国地区高校野球大会展望
第20回 第63回秋季四国地区高校野球大会 展望 2010年08月28日
四国秋季大会、1回戦から好カード続出!
北川倫太郎(明徳義塾)
肝心のトーナメント表を見てみると、亀井雅人、山崎隼司など今年センバツ経験者を多数有する高知(高知)のブロックには同じく今年のセンバツ出場、今大会のディフェンディンディングチャンピオンであるの今治西(愛媛)。強打が持ち味の徳島城南(徳島)のブロックに岡田孝、宇都宮健太の2枚看板を有する香川西(香川)が。
一方、粘り強い戦いが身上の寒川(香川)のブロックには来季ドラフトを見据える左打者、北川倫太郎が4番の明徳義塾(香川)。そして四国No1アーチスト細川智裕が看板打者である新田(愛媛)のブロックには好右腕・龍田祐貴と策士・森影浩章監督が率いる徳島商(徳島)と、どのブロックにも実力が拮抗したチームが入ることになった。
そして、初日第3試合で組まれた明徳義塾と15年ぶりに秋季四国大会出場を果たした松山商業(愛媛)の組み合わせは1回戦屈指の好カード。「高知県大会以後調子を上げている選手がいる」と新戦力起用を示唆した明徳義塾・馬淵史郎監督に対し、「自分たちの力を出すために思い切りやるだけ」(重澤和史監督)と正攻法で臨むことを宣言した松山商がどれだけ食い下がれるかが注目される。
ちなみに四国地区の一般選考枠は中国地区と合わせ「5」であるため、センバツ出場をより確実にするためには決勝進出が絶対条件。源氏と平家があいまみえた屋島の合戦場もほど近い、レクザムスタジアムを舞台とした戦国絵巻は、初戦からその熱を帯びそうだ。
(文=寺下 友徳)