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【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説

2023.03.18

【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説 | 高校野球ドットコム
髙森風我(作新学院)、高橋煌稀(仙台育英)、前田悠伍(大阪桐蔭)、福田幸之介(履正社)

 第95回記念選抜高校野球大会が18日に開幕するにあたり、毎年恒例のベスト8予想を行いたい。今回も本命、対抗を出していきながら、各ブロックについて考えていく。

 今回のトーナメントが例年と違うのは、参加校数が増え36校となるため、1回戦が4カードあり、3勝しないとベスト8にいけないところが4箇所。チームカラーなども考慮した。

作新学院・智辯和歌山ブロック

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 作新学院(栃木)が有力ではないかと見ている。攻撃力の仕上がりもよく、1番高森 風我外野手(3年)、全国レベルの内野手・武藤 匠海内野手(3年)など野手陣は全国トップレベルだ。

 智辯和歌山(和歌山)は投手力に不安があり、大会2日目からの登場で、打線がどこまで仕上がるか注目。大分商(大分)は投打にまとまりがあり、英明(香川)も上位打線を中心に打撃の形がしっかりとしている選手が多いので、侮れない。仕上がりでは、作新学院が有力で、対抗は智辯和歌山

 智辯和歌山はそういった不安を跳ね返す強打を発揮できるか注目したい。

本命 作新学院
対抗 智辯和歌山

彦根総合・山梨学院ブロック

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全体的に拮抗しているが、初出場の彦根総合(滋賀)は投手力が高く、宮崎監督を中心に戦略的なチームを作り上げ、昨秋、近畿大会では大阪桐蔭(大阪)の前田 悠伍投手(3年)を打ち込むなど、好投手にも屈しない高い攻撃力があり、何より2回戦登場というのが大きなアドバンテージだ。

 対抗馬は山梨学院(山梨)。このブロックの中で、打撃力、守備力はNo.1。ただ投手に不安があり、打撃戦に持ち込んでいくしかない。

 ハイレベルな近畿地区に揉まれ、投打ともに仕上がっている彦根総合が1歩有利。山梨学院は、なかなか初戦突破できていないが、殻を破れば一気に飛躍する予感がある。

本命 彦根総合
対抗 山梨学院

[page_break:履正社・専大松戸ブロック/広陵・社ブロック]

履正社・専大松戸ブロック

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本命は高次元の打撃力や、打撃、守備、走塁と総合力が全国レベルの野手が揃い、複数投手陣を擁する履正社(大阪)が有利ではないか。ただ、専大松戸(千葉)はエースである世代No.1右腕の呼び声が高い平野 大地投手(3年)が2試合続けて、ベストピッチングができれば、可能性は高い。粘っこい打線も嫌らしいだけに、台風の目になる可能性もある。

 この2校が抜けており、本命は履正社、対抗馬は専大松戸とした。

本命 履正社
対抗 専大松戸

広陵・社ブロック

【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説 | 高校野球ドットコム

昨年秋の明治神宮大会で準優勝を果たし、対外試合でも連勝続きの圧倒的な実力を見せる広島広陵(広島)を優勝候補に推す声が多い。

 ただ、初戦で対戦する二松学舎大附(東京)はかなり怖い存在で、主砲・片井 海斗内野手(2年)を軸とした強力打線は怖い。広島広陵投手陣は全国的に見れば、ハイレベルだが、二松学舎大附打線を完璧に抑えられるほど圧倒的なものはない。

 試合序盤の戦い方がキーポイントとなりそうで、[team]広島広陵が大差で勝つ可能性もあるし、二松学舎大附がセーフティーリードのまま試合を制する可能性もある。どちらがうまく試合に入って、本来の実力を発揮できるかにかかっている。

 このブロックでは両校の実力が抜けていて、明治神宮大会出場など経験値も豊富な広島広陵がリードしているということで、本命とした。そして対抗は広島広陵と初戦で対決する二松学舎大附としたい。

本命 広島広陵
対抗 二松学舎大付

[page_break:大阪桐蔭・能代松陽ブロック/東海大菅生・沖縄尚学ブロック]

大阪桐蔭・能代松陽ブロック

【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説 | 高校野球ドットコム

大阪桐蔭(大阪)vs敦賀気比(福井)。この2校の実力が抜きん出ている。大阪桐蔭はエース・前田が本来の実力を発揮し、試合に入ることができるか。巧打者揃いの敦賀気比も打ち合いに持っていきたいところ。

 どの学校も投手が持ち味を発揮し、良いリズムで入っていけるかに尽きる。2年連続のセンバツ優勝を狙う大阪桐蔭は、前田が順調に機能すれば、それ以外の投手陣のレベルも高いだけに、うまく運用できる可能性がある。

本命 大阪桐蔭
対抗 敦賀気比

東海大菅生・沖縄尚学ブロック

【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説 | 高校野球ドットコム

このブロックはかなり熾烈な争いとなりそうだが、5校には確固たるエースがいるという共通点がある。

 東海大菅生(東京)には、日當 直喜投手(3年)、大垣日大(岐阜)には、山田 渓太投手(3年)、沖縄尚学(沖縄)には、東恩納 蒼投手(3年)、クラーク記念国際(北海道)は、新岡 歩輝投手(3年)、徳島城東(徳島)には清重 登揮投手(3年)という好投手がいる。徳島城東には岡 一成投手(2年)もいるが、他の4校はエースたちの実力が抜きん出ていて、控え投手はいるものの、エースを軸とした戦いになり、拮抗とした勝負が予想される。

 その中で、大会日程に余裕があり、連投を重ねるごとに調子を発揮する日當擁する東海大菅生が有利と考える。守備も堅く、走塁技術も高い。守り勝つ野球で勝ち上がりそうだ。

 対抗は沖縄尚学。投打にわたる総合力の評価は高い。ただ1回戦からの登場で、日程的にもタフな戦いにならざるを得ない相手が続く。もし4校ブロックの組み合わせであれば、堂々の本命として推していた。

本命 東海大菅生
対抗 沖縄尚学

[page_break:報徳学園・東邦ブロック/仙台育英・慶應義塾ブロック]

報徳学園・東邦ブロック

【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説 | 高校野球ドットコム

注目は健大高崎(群馬)vs報徳学園(兵庫)の対決。健大高崎は「機動破壊」と呼ばれる機動力の高さがウリのチームとなっているが、秋では強打志向で、好投手を擁する夏場の練習試合では1試合で7本塁打が出るほど、打者の能力が高い。そこから一冬で、チームカラーをガラリと変えるほど幅が広いのがこのチームの魅力だ。エース・小玉 湧斗投手(3年)にも安定感がある。

 一方、報徳学園は世代屈指の強肩捕手・堀 柊那捕手(3年)を中心に野手陣の能力も高く、投手力もある。練習試合でも圧倒して勝ち上がるなど、仕上がりは良いと評判だ。

 東海王者・東邦(愛知)も能力が高い選手が多く、エース・宮國 凌空投手(3年)が本来の実力を発揮できれば、一気にいきそうだ。

 このブロックは報徳学園健大高崎が抜きん出て、本命は報徳学園、対抗は健大高崎とさせていただく。

本命 報徳学園
対抗 健大高崎

仙台育英・慶應義塾ブロック

【ベスト8予想】第95回記念選抜大会が開幕!ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説 | 高校野球ドットコム

 夏春連覇を狙う仙台育英(宮城)は投手力が抜きん出ているが、投手以外のスタメン野手はコンタクト力が高く、機動力も使える。守備力も高く、緻密な試合運びを展開する。初戦で対決する慶應義塾(神奈川)は、清原 和博氏の次男である清原 勝児内野手(2年)が大きく注目されているが、スタメン野手のほとんどが本塁打を打てる。高度な打撃技術は出場36校でもトップクラスで、機動力を使える仙台育英と長打で流れを変えることができる慶應義塾の対決となりそうだ。

 両校の試合展開を予想した時、投手力が豊富で、窮地にどんどん投手を変えられる仙台育英に分があると見ている。

 慶應義塾の打撃はやや投手が不安でも、試合を優位に持ち込むことができ、初戦を突破すると一気に勢いづきそうだ。

本命 仙台育英
対抗 慶応義塾

【ベスト8予想】
本命 作新学院 対抗 智辯和歌山
本命 彦根総合 対抗 山梨学院
本命 履正社  対抗 専大松戸
本命 広島広陵 対抗 二松学舎大附
本命 大阪桐蔭 対抗 敦賀気比
本命 東海大菅生 対抗 沖縄尚学
本命 報徳学園 対抗 健大高崎
本命 仙台育英 対抗 慶應義塾

答え合わせは、3回戦終了後もしくは準々決勝当日朝に公開の予定。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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