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センバツにかかわる大一番!関東大会準々決勝4試合は見所満載【展望】

2022.10.25

センバツにかかわる大一番!関東大会準々決勝4試合は見所満載【展望】 | 高校野球ドットコムトーナメント表
関東大会の組み合わせ

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神奈川大会の勝ち上がり

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千葉大会の勝ち上がり
敗者復活戦の勝ち上がり
一次予選の勝ち上がり

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埼玉県大会の勝ち上がり
地区予選の勝ち上がり

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栃木県大会の勝ち上がり

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茨城県大会の勝ち上がり
地区予選の勝ち上がり

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群馬県予選の勝ち上がり

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山梨県大会の勝ち上がり

 第75回秋季関東地区高校野球大会準々決勝は25日に開催される。4試合の見どころを紹介したい。

剛腕・平野擁する専大松戸が粘り強さを発揮できるか?作新学院が総合力の高さを発揮できるか?ハイレベルな熱戦を期待

専大松戸(千葉1位)vs作新学院(栃木1位)

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武藤 匠海内野手(作新学院)、平野 大地投手(専大松戸)

 関東大会初戦でコールド勝ちを収めた両校の対決は、激しい戦いとなりそうだ。

 県大会で厳しいブロックを勝ち上がった専大松戸は、関東大会では初戦でコールド勝ち。地力の高さを発揮した。

 作新学院戦ではエースの151キロ右腕・平野 大地投手(2年)の登板が予想される。作新学院打線の狙い球を瞬時に見抜き、その裏をかく投球スタイルで、強打を抑えていきたい。試合序盤の投球がカギとなり、圧倒する投球を見せたいところ。

 平野が降板した時、141キロ右腕・梅澤 翔大(1年)、技巧派右腕・青野 流果投手(2年)、大型左腕・渡邉 翼投手(2年)がどれだけ作新学院打線を抑えることができるか。

 打線は初戦で2本塁打を放つなど、上位下位と切れ目なく長打が飛び出し、集中打で大量点が取れる。大型遊撃手・中山 凱内野手(1年)、強打の外野手・太田 遥斗外野手(2年)、初戦で本塁打を放った吉田 慶剛捕手(2年)とパワフルな打者が揃う。

 一方、作新学院は栃木県を代表する強打の武藤 匠海内野手(2年)をはじめ、パンチ力がある打撃と堅守を兼ね備えた遊撃手・磯 圭太内野手(2年)、バックスクリーン弾を放った齋藤 綾介内野手(2年)がいる打線は好調。初戦の駿台甲府(山梨)戦も140キロ超えの投手から大量点を奪っただけに、一気につながれば、主導権を握ることができる。また、技巧派左腕・川又 楓投手(2年)に加え、147キロ右腕・小川 哲平投手(2年)もいて、投打ともに総合力が高く、守備も堅い。

 ポイントは試合序盤。接戦の展開となるのか、思わぬ点差がつく展開になるのか。終盤まで手に汗握る熱戦を期待したい。

盤石な守りを見せる横浜か?健大高崎が横浜の想像を上回る強打を見せることができるか?

横浜(神奈川1位)vs健大高崎(群馬1位)

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杉山 遙希投手(横浜)、堀江 大和内野手(健大高崎)

 神奈川をリードしてきた名門・横浜。そして群馬をリードする健大高崎。ハイレベルな戦いが期待される。

 横浜は初戦で浦和学院(埼玉)に完封勝利。エースの杉山 遙希投手(2年)と1年生捕手・椎木 卿五のバッテリーは実戦的。相手打者を研究して、打ちにくいコースを徹底的に攻めるなど、勝ち上がりを振り返っても強力打線をしっかりと抑えている。出場校トップクラスの破壊力を秘める健大高崎打線を抑える可能性は十分に高い。

 また、試合運びが上手く、特に1番緒方 漣内野手(2年)を乗せると、他の選手たちも活気づく。攻守のキーマンをどう抑えるか注目が集まる。

 一方、健大高崎は、まだ自慢の強力打線の爆発までは至っていない。3番・堀江 大和内野手(2年)が当たっているが、4番佐藤 志龍内野手(2年)などスラッガーたちの爆発力に期待がかかる。

 試合展開としては横浜が序盤から着実に得点を加点していくのか。また、健大高崎横浜のバッテリーを上回る強打を発揮するのか。

[page_break:山村学園(埼玉3位)vs山梨学院(山梨1位)/慶応義塾(神奈川2位)vs昌平(埼玉1位)]

山学対決を制するのは?試合運びが上手い山村学園か、山梨学院が突き放すか?勝負のポイントを解説

山村学園(埼玉3位)vs山梨学院(山梨1位)

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高野 壮瑠内野手(山村学園)、高橋 海翔内野手(山梨学院)

 3位から勝ち上がった山村学園は初戦で土浦日大(茨城)に逆転勝利。岡野監督は「うちは今年の出場校の中で最も弱いチームですから、思い切ってやるだけです」と語るように、攻撃的な試合運びは、相手にとって脅威になる。

 強打者が多く、初球ストライクから積極的に強打していくスタイルだった前チームから一転して、「ボディーブローのように効かせていきたい」という方針のもと、カット打ちで粘る打者が多く、最終的に土浦日大藤本 士生投手(2年)を攻略して勝ち上がった。その試合運びは秀逸だ。高野 壮瑠内野手(2年)はパンチ力があり、好打者タイプで、2番・今岡 達哉内野手(2年)もミート力が高い。4番・田中 大貴外野手(1年)もパワフルな打撃が光る。振れる打者が多く、期待が高まる。

 投手陣は右の技巧派右腕・鹿島 駿吾投手(2年)に、切れ味鋭い速球、変化球で封じる左腕・西川 歩投手(1年)などがスタンバイ。絶対的なエースはいないが、その分、試合展開に応じて思い切った継投策ができるのが強みだ。

 山梨学院は今年の春夏の甲子園を経験している打者が中心で、やはり怖い存在。成田(千葉)戦では3得点にとどまったが、機動力がうまくかみ合えば大量点も期待できる破壊力を持ったチームである。背番号1で俊足巧打の星野 泰輝外野手(2年)、さらに2番・遊撃手の進藤 天内野手(2年)、打棒爆発に期待がかかる大型外野手・岳原 陵河外野手(2年)、1年生から4番打者として活躍する高橋 海翔内野手(2年)など強打者が揃う。

 投手陣は技巧派左腕・星野、初戦の成田戦で好投を見せた林 謙吾投手(2年)で逃げ切る。

 試合展開としては、山村学園は終盤まで1点差以内に持ち込みたいところ。また山梨学院はビッグイニングをつくり、突き放す試合展開にしていきたい。

清原jrを中心に勢い乗る強力打線・慶應義塾か?甲子園初出場を目指す昌平がタレント力の高さを発揮できるか?

慶応義塾(神奈川2位)vs昌平(埼玉1位)

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昌平・金子 晄也と慶応義塾・清原勝児

 埼玉を勝ち抜いた昌平は攻撃力が高く、上位下位ともに長打を打てる打者が揃っている。強力打線の中でスカウトからも注目されているのは金子 晄也内野手(2年)。2番打者だが、攻撃的な役割に徹し、高校通算10本塁打以上の長打力がある。さらに守備でも強肩に加え球際にも強い。

 投手陣も、コントロールが良い左腕・渡邊 俊輔投手(2年)、130キロ後半の速球を投げる左腕・石井 晴翔投手(1年)、140キロを超える速球を投げ込む佐藤 立羽投手(1年)など魅力的な素材が多い。

 ストライク先行の投球ができる投手を基準に置いてベンチ入り投手を選んでいることもあり、以前よりも投手力は高まった。ただ、失点も多く、多少の失点は覚悟したほうが良さそうだ。

 一方、初戦を勝ち抜いている慶應義塾は、自分たちの実力を発揮できる可能性が高い。県大会から活躍していた1年スラッガー・加藤 右悟内野手は2安打。さらに本塁打を打てる福井 直睦外野手(2年)も2安打をマークしている。清原和博氏の次男、清原 勝児内野手も本塁打を放つなど、打線は全体的に上り調子だ。広い県営大宮でもオーバーフェンスが期待できそうだ。

 投手は130キロ後半の速球を投げ込む小宅 雅己投手(1年)、松井 喜一投手(2年)の継投策が基本となりそうだ。

 1戦勝ち上がっている慶應義塾の方が自分たちの実力を発揮しそうで、有利だと感じる。

 昌平の野手陣のレベルの高さは出場校トップクラス。慣れ親しんだ県営大宮で実力を発揮できるか。初の甲子園がかかった一戦。歴史を変えるつもりで臨んでほしい。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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