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帝京と國學院久我山など3回戦が大きなヤマ 秋の都大会を徹底展望

2022.10.06

帝京と國學院久我山など3回戦が大きなヤマ 秋の都大会を徹底展望 | 高校野球ドットコム
高橋蒼人(帝京)、木津寿哉(國學院久我山)

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 来春のセンバツ出場を目指し、秋季都大会の組み合わせが決まった。夏の8強のチームは本大会ではシードされるが、都立城東都立富士森都立小山台都立文京と、夏の大会を盛り上げた都立勢は1次予選で敗退。私立の強豪12校だけがシードされた。

 1回戦では、國學院久我山創価東海大菅生日大豊山岩倉日大鶴ヶ丘といったカードが注目されるが、全体的に強豪校が散らばった感じだ。その一方で、3回戦に好カードが予想され、大会の大きなヤマ場になりそうだ。

 3回戦での対戦が予想されるカードで、特に注目したいのが、早稲田実業関東一帝京國學院久我山修徳日大三の3カード。

 早稲田実業関東一は昨秋も2回戦で対戦。この時は関東一が6対0で圧勝している。けれども早稲田実業には、1年生ながら攻守で活躍した宇野 真仁朗ら夏の経験者が多数いる。それに対して関東一は、メンバーの大半が入れ替わったが、1次予選で好投手を擁する明大中野に圧勝するなど、力はやはりトップクラスだ。

 帝京國學院久我山は、昨秋と今年の春に対戦。秋は國學院久我山が勝ち、春は帝京が勝っている。大会連覇を目指す國學院久我山は、エースの木津 寿哉が投打の中心だが、常木 竣一朗矢野 丈太郎原 隆太朗ら力のある1年生がおり、戦力は充実している。対する帝京高橋 蒼人は、今大会屈指の好投手。左腕の安藤 翔も力をつけている。打者では稲垣 渉などがおり、この両校の対戦は、優勝の行方を左右するビッグマッチになりそうだ。

 修徳日大三は、長身の篠崎 国忠や横手投げの竹澤 尚輝を擁する修徳投手陣と、日大三打線の対決になりそうだ。

 もっとも、この3カードが必ず実現するとは限らない。早稲田実業が初戦で対戦する東京都市大付のエース、左腕の田畑 遼は制球力がいい。2回戦では、1次予選で城西大城西に圧勝した日本ウェルネス東京などが控える。

 関東一は2回戦で世田谷学園都立狛江の勝者と対戦するが、世田谷学園は攻守のバランスが良く、都立狛江は1年生の佐藤 佑樹が投打でチームを引っ張る。

 國學院久我山創価は、戦力的には國學院久我山が優勢だが、創価も強豪校だけに、気が抜けない。帝京には都立豊多摩都立青山都立片倉といった都立勢が挑む。

 修徳のブロックには郁文館錦城学園都立紅葉川と油断のできないチームがそろう。日大三にとっては、2回戦で予想される明大中野八王子戦も重要な一戦になる。

[page_break:二松学舎大学附は2回戦で東亜学園と対戦か?]

二松学舎大学附は2回戦で東亜学園と対戦か?

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片井 海斗(二松学舎大附)、日當 直喜(東海大菅生)

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 甲子園で本塁打を放った1年生の片井 海斗を擁する二松学舎大附は、全国的にも注目のチームだ。甲子園に出場した分、新チームのスタートは他校より1か月近く遅れたが、捕手の押切 康太郎ら甲子園経験者も多く、さほど問題にはならないだろう。それでも2回戦での対戦が予想される東亜学園は、実績のあるチームだけに、油断はできない。3回戦の対戦するブロックの中には、いずれもこの春対戦している東京成徳大高実践学園がいる。

 二松学舎大附は、準々決勝に進めば早稲田実業関東一の対戦が予想され、ここが正念場になる。

 この夏の東東京大会準優勝の日体大荏原は、石井 祥太吉田 健汰といった投手が残り、準々決勝まではさほど問題がないだろう。対抗馬としては都立足立新田都立日野といった都立勢か。日体大荏原も、準々決勝での対戦が予想される帝京國學院久我山の試合が、最大のヤマ場になる。

 東海大菅生は初戦の日大豊山戦で好スタートを切ることができれば、準々決勝まで一気に行くのではないか。もっとも3回戦で対戦するブロックにいる佼成学園は主砲の涌嶋 陽太を中心としたまとまりのあるチームであり、大森学園の石黒 隼監督は東海大菅生の出身でもあり、母校と対戦する可能性がある。

 日大鶴ヶ丘国士舘がシードされたブロックは混戦模様。両校のほかにも岩倉八王子立正大立正駿台学園などが競い合う。結局は、戦いながら力をつけていったチームが勝ち抜くのではないか。 

 桜美林堀越がシードされたブロックでは、遊撃手の松村 健吾ら、夏の経験者が多く残る桜美林が1歩リード。堀越とともに、名門復活をかけた戦いになる。

 準々決勝の翌週は試合がない。秋は日々戦力が変わるので、この空白期間は大きい。準々決勝までの戦いの問題点をしっかり修正したチームが秋の東京の頂点に立つのではないか。この秋は帝京の高橋、修徳の篠崎、東海大菅生日當 直喜ら大型の好投手が多い。その一方で二松学舎大附の片井のように全国的に注目度の高い打者もおり、例年になくレベルの高い戦いが期待できる。

 また今大会には、東大合格者数全国1位の開成をはじめ、海城都立日比谷都立青山などの超難関校も出場している。こうした多様な球児の活躍にも注目したい。

(文=大島 裕史

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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